南アランド/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近1週間のポイント
・コロナ感染拡大でリスクオフ
☆米国株反発で市場心理好転
・南ア失業率過去最悪でもランド上昇
足元の南アランド/円は5カ月半ぶり安値から持ち直す
19日、新型コロナ・デルタ変異株の感染拡大などで世界経済の回復鈍化が懸念される中、株安・資源安を受けてリスク回避の動きが強まるとランド/円は7.3円台へと下落。
20日も豪シドニーのロックダウン延長などが市場心理を圧迫する中で7.116円前後まで続落しました。
しかし、3月10日以来の安値を付けこの日を境に市場のムードが好転。
米国株が反発した事をきっかけにランドも持ち直す展開となり、23日には7.2円台を回復しました。
24日には南ア4-6月期失業率が過去最悪の34.4%を記録したものの、世界的に株価が値上がりする中、ランドも堅調を維持して7.3円台を回復。
25日の東京市場では7.324円前後まで強含む場面もありました。
注目ポイントはジャクソンホール
足元の動きからもわかるように、新興国通貨は外部要因の影響を受けやすいのが大きな特徴です。
目先は27日に米ワイオミング州ジャクソンホールで行われるパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演がカギとなるでしょう。
もし、パウエル議長がテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)について、具体的な発言をすればドルが上昇(米長期金利が上昇)する公算が大きく、株や資源などの資産価格には下落圧力がかかる可能性があります。
そうなるとランドの下げがきつくなることも考えられるため注意が必要です。
反対に、パウエル議長がテーパリング先送りを示唆するようなら、株や資源価格の反応次第ではランドも大きく反発しそうです。
なお、講演は27日24時からの予定でしたが、コロナの影響でオンライン開催に変更になったため、時間については現時点で未定となっています。
来週までの南アランド/円の見通し
予想レンジ
7.100~7.450円
基調
波乱含み
来週までの注目ポイント
☆パウエルFRB議長講演(ジャクソンホールシンポジウム)
・原油価格 主要国株価
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