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長期海外分散投資を考える:第5回「外国株式」とそのリスクについて

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 株式投資もグローバル化の時代です。近年はネット証券会社のサービス拡大に伴い、日本株式だけでなく、外国株式にも投資家の人気が集まっています。今回は外国株式の特徴、リスクやデメリットをFXと比較しながら解説してみましょう。

「外国株式」とは

 外国株式とは、海外の証券取引所に上場している外国籍の株式のことです。外国株式への投資で主流となる米国株や欧州株には、グローバル展開し、時価総額の大きい企業の銘柄が数多くあります。また、インドや東南アジアなど新興国市場で上場している株式銘柄も投資対象となります。

 とりわけ米国株には「GAFMA」としても知られているグーグル、アップル、フェイスブック、マイクロソフト、アマゾンなどIT・テクノロジー株を中心に米国の株式市場を牽引し、米国株全体の大きな上昇を支えてきた銘柄がたくさんあります。これらの企業は株式市場世界経済の中でも存在感が大きく、世界各国の経済成長景気支援政策と経済成長の恩恵を得やすい銘柄と言えるでしょう。

 なお、外国株式への投資は、各企業の個別銘柄を購入するだけでなく、外国株式の銘柄を組み込んだ投資信託、NYダウやS&P500などの株価指数に連動するETF(上場投信)を選択するという方法もあります。

外国株式の特徴

続いて外国株式投資の特徴についてみていきましょう。

1)外貨建てにすると円資産のヘッジが可能

 多くの物を輸入に頼る日本は、長期間にわたって円安傾向になると輸入物価が上昇、消費者が購入するモノやサービスなどの価格も上昇し、インフレによって 保有資産が目減りしてしまうのではないかと指摘する声があります。
 このようなリスクを回避するには、円資産だけでなく、外貨建て資産の保有が有効です。

2)世界経済成長の恩恵が得られる

 人口が減少し、経済成長が停滞している日本と異なり、海外には現在進行形で人口増加や経済成長が進んでいる国がたくさんあります。世界の経済成長を取り込んでいるグローバル企業が数多く上場するアメリカだけでなく、インドやアジアなどの新興国も大きな成長力が期待されています。
 外国株に投資するメリットは、そのような国や地域の高い経済成長の恩恵が株価上昇や配当という形で得られることにあります。

3)魅力的な配当金

 外国企業の中には株主還元に積極的で、連続増配しているところも数多く見られます。米国株を例に挙げると、ジョンソン&ジョンソンやコカ・コーラのように50年以上にもわたり、連続増配している銘柄もあります。
 米国株は配当金払いが年4回のところも多く、配当金の多い銘柄を選んで投資すれば、配当金だけでかなりの収益が期待できます。実際そうした配当金で生活をしている投資家もいるそうです。

4)少額投資が可能

 外国株は少額投資が可能な点も大きなメリットでしょう。日本株の場合、基本的に100株が投資単位となっていますが、外国株投資でも人気の高い米国株なら1株からの投資が可能です。そのため投資に必要な資金は数万円から数十万円で済むでしょう。
 コカ・コーラやインテル、アップルなど私たちにも馴染みのある有名外国企業の株式でも数万円あれば十分に購入が可能です。

外国株式特有のリスクとデメリット

 外国株式投資はメリットばかりではありません。価格変動リスク、元本割れリスク、信用リスクなど、本来、株式投資が持っているリスクは当然ありますが、それ以外に外国株式特有のリスクもあります。ここでは同じく外貨で運用するFXと比較しながら、そのリスクやデメリットについて考えます。

1)為替変動リスク

 為替ヘッジのついた商品などでない限り、外国株式の個別銘柄への投資には基本的に為替変動リスクが伴います。外国通貨そのものを購入するFXも同様で、為替変動リスクが伴います。

2)情報量が少なく限定的

 外国株式は日本株式に比べ、銘柄分析や値動き分析において必要な情報源がどうしても少なくなりがちです。米国株などはインターネットでもある程度の企業情報は入手できるでしょうが、日本語での情報となると、かなり限定されてしまいます。
 これに対して、FXは投資対象が通貨そのものでシンプル、価格の変動要因を分析する際に利用されるのは、その国の政策金利やマクロ経済の動向といったファンダメンタルズ情報ですが、広く一般的に公開されているものであり、金融商品の中でも情報格差が極めて少ないと言えるでしょう。

3)取扱証券会社が少ない

 ネット証券が外国株式を取り扱うようになってから、取扱銘柄数はかなり増えました。しかし、外国株式が購入できる証券会社は日本株に比べればまだまだ少ない状況と言えるでしょう。

4)二重課税

 外国株式投資の場合、その国の投資から得られた利益や配当に対し、その国と日本の両方から課税されることがあります。
 なお、一定の要件を満たし、外国税額控除を受けることで、二重課税を解消します。一方でFXは申告分離課税が適用されるので、どれだけ利益をあげても20.315%となります。

5)カントリーリスク

 投資した外国企業が上場している国の政情や治安が悪化すれば、株価や為替の変動が起こり、投資元本を割り込むことがあります。
 同じくFXも該当国の政情不安や治安悪化の影響を受けますので、この点は一緒でしょう。

6)取引時間

 FXは平日であればほぼ24時間いつでも売買できますが、外国株式は基本的に現地の平日の日中となり、FXよりも時間帯としては短くなります。
 また、証券取引所の休場日はその国の休日などになり、日本の休日は対象外となります。

 今回は外国株投資の特徴、リスク、デメリットについて、FXと比較しながら考えてみました。外国株式には日本株式にはない高い成長性や回数の多い配当金など、大きなメリットが期待できます。
 一方で、企業情報が限定的であったり、為替が変動するなど特有のリスクが存在します。そうしたことを十分に理解したうえで取り組みましょう。

Pickup編集部

media.gaitame.com

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