メキシコでは6月6日に全32州の連邦下院議員や15州の知事の改選などを柱とする中間選挙が行われる。今回の中間選挙は、2024年に大統領選を控えるロペスオブラドール大統領への「信任投票」とも位置付けられる重要な選挙であり、それだけに市場の注目度も高い。
焦点は、大統領率いる与党・国家再生運動(MORENA)が定数500の下院で過半数を維持できるかどうかとなる。支持率調査によると、MORENAが第1党の座は維持すると見られるが、過半数に届くかどうかは不透明な状況のようだ。仮に、MORENAが過半数を獲得できずに連立政権の樹立を模索する事になれば、リラは下落するとの見方が多い。ただ、ポピュリズム(大衆迎合)色が強いロペスオブラドール政権に対する市場の評価はあまり高くない。このため、一部にはMORENAが敗北すればペソは上昇するとの見方もある。いずれにしても、選挙戦を見極めたいとのムードが広がる公算が大きく、結果が判明するまではペソの動きは限られそうだ。
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