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混乱小康、本日EUトルコ首脳会談、4月15日に注目の政策金利決定

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総括

混乱小康、本日EUトルコ首脳会談、4月15日に注目の政策金利決定

(通貨最下位、株価14位)   

予想レンジ トルコリラ/円 13.0-14.0

(ポイント)
*3月消費者物価は16.19%
*4月6日にEUと首脳会談
*4月15日に新中銀総裁で政策金利決定
*新中銀総裁は利下げ観測を牽制
*格付け会社は格下げを示唆
*トルコ政府は資本規制を考えず
*貿易、経常収支は赤字だが他の指標は悪くはない
*成長率見通しも高い
*中銀総裁解任理由は政治的背景と前総裁の利上げのパフォーマンスがある
*大統領は経済改革を打ち出した
*OECDは成長見通しを大幅引き上げ(総裁解任前)
*トルコは中国製やロシア製ワクチンを接種
*レアアースに望み
*EU加盟を諦めたわけでもない
*新憲法制定を画策
*米・トルコ関係は要注意 駐米大使召喚
*20年経常収支は370億ドルの赤字 貿易赤字が69%拡大
*中銀は為替介入は行わないとした
*大統領はGDPを世界のトップ10に引き上げるとした

(中銀総裁電撃解任からの推移)
 中銀総裁電撃解任の混乱=トリプル安はやや収まった。リラは解任後の最安値12.58円から13円半ばへ約1円戻し、一時円に迫った。長期金利は19%台から18%台前半へ低下、ボルサ株価指数は安値1379から1442へ戻した。カブジュオール新総裁が、投資家との初会合を開き、物価上昇率の高さを理由に引き締め的な金融政策を維持する考えを示したことで市場を落ち着かせた。

(3月消費者物価は)
 3月消費者物価(CPI)は前年比16.19%と、2019年半ば以降で最高となった。
カブジュオール新中銀総裁が金融引き締め政策の維持を迫られるとの見方が浮上している。前月比では1.08%。予想は前月比1.04%、前年比16.11%だった。
 2月のCPI上昇率は前年比15.611%。目標の5%を大幅に上回っている。
3月の生産者物価指数(PPI)は前月比4.13%上昇、前年比31.2%上昇。
中銀は3月、インフレに対する懸念を理由に政策金利を19%に引き上げたが、その後、当時の中銀総裁が突然解任され、リラが最安値付近まで下落。再びインフレ圧力が強まっている。

(EUとの首脳会談)
 4月6日にはEUとの首脳会談がある。外交関係が改善すればリラ相場の支えとなる。今回の混乱でいつ格付けが引き下げられてもおかしくないことは頭に入れておきたいが、すでにジャンク債格付けのトルコにとっては大きな衝撃とはならない。

(3月製造業PMI改善)
 3月製造業PMIが52.6と、前月の51.7上昇した。新規受注が上向き始めたほか、生産と雇用の拡大も続いた。3月は新規受注の増加や生産ラインの新設を背景に生産が増加した。ただ、原材料の供給不足が生産の拡大ペースを抑制する要因となった。サプライヤーの納期期間は長期化。供給不足や1Qのリラ安を受けて、インフレ圧力が高まっており、投入価格と産出価格の上昇ペースは急激に加速した。
企業は引き続き人員を増やしており、投資、生産ラインの新設、生産ニーズの高まりが、雇用の創出につながっている。

(2月貿易収支)
 貿易収支は2月も赤字となった。33億ドルの赤字、1月は30.34億ドルの赤字。輸出が前年比で9.6%増の160.1億ドル、輸入は9.4%増の193.1億ドルとなった。

(外貨準備減少、4月8日も発表)
3月26日付けの外貨準備は508.9億ドルと前回の538.9億ドルから減少した。
リラ買いドル売り介入で減少したのだろう。

(自動車販売、3月は前年比92.8%増)
3月の乗用車と小型商用トラックの販売台数が前年同月比92.8%増の9万6428台となった。1-3月期の販売台数は前年同期比59.7%増だった。
販売増は3月に行われた低金利販促キャンペーンと、リラ相場下落が価格に反映される前を狙った駆け込み購入に支えられたと述べた。昨年3月は新型コロナウイルス感染拡大の影響で販売が落ち込み、乗用車と小型商用トラックの販売台数は5万8台にとどまった。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

4月2日の長い上ヒゲで下落、3月22日-30日の上昇ラインがサポート

日足、安値の12.60あたりから戻すも4月2日長い上ヒゲで下落。3月31日-4月1日の上昇ラインを下抜く。3月22日-30日の上昇ラインがサポート。4月2日-5日の下降ラインが上値抵抗だが上抜くか。5日線上向き。ボリバン下位、雲の下。
週足、3月22日週は下窓を開けてオープン。ボリバン2σ下限を一時下抜くも戻す。21年3月22日週-29日週の上昇ラインがサポート。ボリバン上位から下位へ下落。雲中から雲下へ下落。3月22日週-29日週の下降ラインが上値抵抗。
月足、20年11月-21年2月の上昇ラインを下抜く。ボリバン下位。2月の長い上ヒゲが効く。21年2月-3月の下降ラインが上値抵抗。5か月移動平均線はまだ上向き。
年足、6年連続陰線。今年は僅かながらも陽線スタートも中銀総裁の電撃解任で陰転。18年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

中銀副総裁も解任、後任はモルガンスタンレー出身

 エルドアン大統領は3月30日、中銀のチェティンカヤ副総裁を解任した。理由など詳細は不明。後任の副総裁はドゥマン氏。中銀が公表した履歴書によると、ドゥマン氏はモルガン・スタンレー・セキュリティーズの元幹部。トレジャリー、リスク管理、監査部門で勤務した。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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