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8か月連続貿易黒字で最下位脱出、コロナ変異種が懸念

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総括

8か月連続貿易黒字で最下位脱出、コロナ変異種が懸念

「通貨11位、株価首位」 
「予想レンジ 南アランド円 6.6-7.1」
                                          
(ポイント)
*年初来の通貨最下位を脱出
*貿易収支は8か月連続黒字
*南ア型変異種への試験データが今週明らかに
*ドル高は南ア債務返済に厳しい
*エスコム社は計画停電を実施する
*政策金利は3.5%で据え置かれた
*南ア発のコロナウィルス変異種が世界に拡散している
*従来のワクチンが南ア変異種に効くかどうかは意見が分かれる
*今年は資源価格が下落している
*世銀の21年成長見通しは3.3%
*南アへの投資は順調
*予想通り格下げされる
*南アの財政赤字は対GDP比62.2%
*経済対策財源は公務員給与の昇給凍結
*IMFは、南アの2020年の成長率予想をマイナス8%に据え置く
*中銀の20年インフレ見通しは3.84%

(最下位脱出、8か月連続貿易黒字、株価は首位)
 先週は3週連続週足陽線となり、メキシコペソを抜いて12通貨中11位に上昇した。 12月貿易収支は320億ランドの黒字となった。8か月連続の貿易黒字で黒字が定着してきたことはランドの支えとなっている。今年の株価は好調で世界16市場で首位となった。金融市場全体が悲観的になっているわけではないのは救いだ。ランド上昇にはやはりコロナ感染の抑制が必要なようだ。
 
(南ア型変異種への試験データが今週明らかに)
南アで最初に確認された新型コロナウイルスの変異種について、英医薬品大手アストラゼネカが開発したワクチンの有効性に関する試験結果が今週明らかになる。
 世界保健機関(WHO)でアフリカ地域の免疫諮問委員会を率いるリース氏は、「南アで研究が進行中であり、変異種に対するアストラゼネカ製ワクチンの有効性に関するデータを今週に入手する」と述べた。
 ムキゼ保健相は、最初の100万回分の新型コロナウイルスワクチンを運ぶ航空便が2月1日に到着すると明らかにした。
 尚、米製薬大手ファイザーが実施した試験で、南アで見つかった新型コロナウイルス変異種由来の3種類の変異操作をしたウイルスに対し、同社と独ビオンテックの共同開発ワクチンの有効性は少し失われるだけにとどまることが示された。 一方で、米コロンビア大学の研究者らが別の手法を用いて実施、この日発表された試験では、南アの変異種に対するファイザーのワクチンは有効性が大きく薄れるとの結果が示された。

(南アの債務とドル高)
 IMFは1月27日、南アの債務拡大に警鐘を鳴らし、財政健全化が急務だとの認識を示した。NKCアフリカン・エコノミクスはリポートで「新興国の資本市場全体では、過去5年で外貨建ての債券発行が劇増し、新興国の債務の持続性に対する懸念が浮上している」と指摘している。さらに「主要金利は非常に低く、債務の返済を持続可能なものにしているが、ドル高で対外債務の負担が増える恐れがある」とした。

(コロナ禍に計画停電が追い打ち)
 IMFは、南ア経済は新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けており、国営電力会社エスコムの計画停電で状況が悪化するとの見通しを示した。
南アはコロナ禍前からリセッションに陥っていたが、感染状況もアフリカ大陸で最も深刻で、累計感染者は140万人超、死者は約4万2000人に達している。
 IMFは、2020年の経済成長率は7.5%減、21年は2.8%増にとどまると予想している。2週間にわたり南ア当局者とバーチャル会合を行った後、債務を抱えたエスコムがふたたび全土で計画停電を実施すれば、経済成長と財政に一段の圧力が生じると警告した。
その上で「深刻なリセッション下における停電の繰り返しは、持続可能なエスコムの事業モデルに向け大胆な措置の必要性を示している」と指摘。「巨額な財政赤字と債務制御へ、公務員賃金抑制、対象を誤った補助金や経営効率の悪い国営企業への資金投入回避が求められる」とした。

(米国、南アに最近滞在した大半の外国人の入国禁止)
バイデン米大統領は1月25日、新型コロナウイルス感染拡大抑制策の一環として、南アに最近滞在した大半の外国人の入国を禁止する大統領令に署名した。1月30日から実施する。

テクニカル分析(ランド/円)

1月29日はボリバン2σ上限まで上昇も終値は反落

 日足。1月29日は雲の上、ボリバン2σ上限まで上昇も終値は雲中、やや長い上ヒゲで終える。1月28日-29日の上昇ラインがサポート。1月4日-29日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向き。
 週足。3週連続陽線も7円を越えず。1月11日週-25日週の上昇ラインがサポート。雲の上。1月18日週-25日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足。1月は6か月ぶり陰線。ただ下ヒゲは残す。12月-1月の下降ラインが上値抵抗。11月-1月の上昇ラインがサポート。
 年足、16年-19年の上昇ラインを下抜く。15年-18年の下降ラインが上値抵抗。今年は陰線スタート。

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喜望峰

アフリカ連合、コロナワクチン4億回分を追加入手へ

 アフリカ連合はインドのワクチン製造セラム・インスティチュート・オブ・インディアを通じ、英製薬アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発したワクチン4億回分を追加入手する。
 世界保健機関(WHO)が主導するワクチン普及の国際組織「COVAX(コバックス)」も今年、約6億回分のワクチンをアフリカに提供することになっている。
アフリカ連合はアフリカの人口13億人に対し、今年に約30-35%に接種し、向こう2-3年で接種率を60%にすることを目指す。ただ、接種を開始した国は一握りにとどまっている。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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