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大統領感染でペソ売られる、本日GDPに注目

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総括

大統領感染でペソ売られる、本日GDPに注目

予想レンジ 4.9-5.4 

(ポイント) 
*ロペスオブラドール大統領コロナ感染でペソが売られる
*本日4Q・GDP発表(予想は前年比6.5%減少)
*12月貿易収支は62.62億ドルの黒字、7か月連続の黒字
*12小売売上は前月比で改善も前年比では悪化
*消費者物価、1月前半は3.33%上昇
*ロシアからコロナワクチン2400万回分供給受ける計画
*バイデン新政権で移民規制が緩和される
*外部要因が強い(貿易、被仕向送金、原油高など)
*対米貿易依存度が頗る高い
*経常収支は3Qに史上最大に
*原油高もメキシコに恩恵
*国内要因は弱い
*コロナウィルスでの致死率は世界一
*20年国内新車販売は大きく減少
*フィッチは格付け据え置き

(大統領感染とともに沈む)
1月11週は年初来最強通貨であったが、18日週は12通貨中11位までに下落した。現在も11位。
 ロペスオブラドール大統領が、新型コロナウイルスの検査で陽性になりペソも売られた。大統領の症状は軽く、現在治療を受けている。メキシコは現在、新型コロナの感染第2波に見舞われており、累計の死者数は15万人を突破した。過去数週間に感染が急増しており、首都の医療システムが限界に達しているという。メキシコは感染抑制に苦戦しており、世界で4番目に死者数が多い。致死率は世界最悪だ。それでも大統領は「私はいつものように楽観的だ」などと述べた。大統領は、マスク着用に反対の姿勢を示している。治療中は内相が執務を代行するがロシアのプーチン大統領との電話会談については、予定通り行うとしている。
 その他では、これまで通り外需が強く、内需がコロナ感染の深刻さ影響し弱い。対米関係ではロペスオブラドール大統領は既にバイデン米新大統領と電話会談を行い、トランプ前大統領の移民政策を転換する方針を伝えられている。バイデン大統領は、合法的な移民ための新たな道筋を構築すると共に、亡命申請手続きを改善する計画を説明。両国関係が好ましいものになり、国民や両国に利益をもたらすことを約束した。大統領と同じくペソも暫し休養だ。

(12月貿易収支)
 12月貿易収支は62.62億ドルの黒字、7か月連続の黒字。2020年年間では343.77億ドルの黒字。昨年後半のペソ上昇を支えた。2021年もペソは上昇スタート5.305をつけるも
ロペスオブラドール大統領のコロナ感染とともに5.11まで下落。ボリバン上限から一気に下限へ

(消費者物価、1月前半は3.33%上昇)
1月前半の消費者物価指数(CPI)は前年比3.33%上昇と、予想の3.17%上昇を上回った。昨年12月後半は3.08%上昇で5月以来の低い伸びだった。
インフレ率の小さな伸びは多くが燃料費の上昇によるもので、中央銀行の懸念材料にはならないと見られている。メキシコ中銀は、インフレ目標を3%に設定し上下ともに1%ポイントの許容範囲を設けている。

(12月小売売上、11月経済活動指数)
12月小売売上は前月比3.3%増加、前年比では5.1%減少
11月経済活動指数は前月比0.9%改善、前年比で3.9%悪化
 まだ前年の水準は取り戻していない

(中小零細支援や投資促進などの経済活性化策)
クルティエール経済相は新型コロナウイルスの感染拡大により打撃を受けた経済を活性化するため、16億ペソ規模のマイクロクレジットと税制措置を含む新しい企業支援策を実施することを発表した。
 以下4点を柱として各種支援策を実施すると説明した。
(1)雇用と企業活動の保全
(2)投資促進
(3)貿易振興
(4)地方への投資促進 

テクニカル分析

ボリバン3σ上限近くからボリバン2σ下限へ下落

 日足、ボリバン3σ上限近くからボリバン2σ下限へ下落。1月27日-28日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。12月21日-1月28日の上昇ラインがサポート。
 週足、陽線続くが上昇幅は小さい。1月18日週の上ヒゲが長く、1月4日週-11日週の上昇ラインを下抜く。雲の上限まで下落。1月18日週-25日週の下降ラインが上値抵抗。9月28日週-11月2日週の上昇ラインがサポート。ボリバン中位。
 月足、21年は上昇スタートも反落。20年2月-1月の下降ラインが上値抵抗。9月-10月の上昇ラインがサポート。ボリバン中位を割る。雲の下。
 年足。16年-19年の上昇ラインが上値抵抗。20年の下ヒゲは長く21年は上昇スタートも現在は陰転。

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VAMOS MEXICO

メキシコ、ロシアからコロナワクチン2400万回分供給受ける計画

ロペス・オブラドール大統領は1月25日、ロシアのプーチン大統領との電話会談の後、ロシアがメキシコに今後2カ月間で新型コロナウイルスのワクチン「スプートニクV」2400万回分を供給すると明らかにした。
 米ファイザーなど他の製薬大手が供給計画が追いつかないと表明する状況で、ロシアのワクチン外交は中南米で進行している。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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