メキシコペソ/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近1週間のポイント
・英 EU合意
・米経済対策成立
・原油価格上昇
足元のメキシコペソ/円は5.1円台中心にもみ合う展開
クリスマス休暇直前に英国と欧州連合(EU)が通商協定で合意した事や、年末に米国の新型コロナ経済対策法案が成立した事からリスク選好ムードが広がる中、メキシコペソは底堅く推移しましたが、5.2円台に乗せると戻り売りに押される伸び悩みの展開となりました。
年が明けても流れは変わらず、4日には一時5.220円前後まで上昇しましたが米国株が反落したため再び5.1円台へと押し戻されました。
一方で、5日には5.120円前後まで弱含んだものの、石油輸出国機構(OPEC)プラスが供給抑制を決めた事で原油価格が上昇すると5.17円前後まで持ち直すなど底堅さも維持。
5.1円台を中心にもみ合う展開となっています。
注目ポイントはインフレ率
7日に発表されるメキシコ12月消費者物価指数の結果に注目です。
市場予想は前年比+3.16%となっており、11月の+3.33%から減速する見通しです。
メキシコ中銀は12月の会合で政策金利を4.25%に据え置きましたが、2人の政策委員が25bps(0.25%)の利下げを主張していました。
12月消費者物価指数が予想以上に下ぶれすれば、利下げ再開観測が高まる事になりそうです。
なお、メキシコ中銀の次回の金融政策決定会合は2月11日に開催される予定です。
その他、メキシコに対する通商・移民政策がトランプ米政権ほど強硬ではないバイデン次期政権の発足を前に、5日に行われたジョージア州の上院決選投票の結果にも注目です。
下院多数派の民主党が上院も実質支配する事になれば、バイデン新大統領の政策はスムーズに遂行できる可能性が高まります。
こうした展開はペソにとっても追い風になる公算が大きいため、決選投票の行方に注目しておきましょう。
来週までのメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
5.075~5.250円
基調
底堅い
来週までの注目ポイント
☆1/7 メキシコ12月消費者物価指数
☆米ジョージア州上院決選投票結果
・主要国株価、国際商品価格
「為替チャート|メキシコペソ/円(MXNJPY)|60分足」はこちら
「高機能チャート(テクニカル分析|メキシコペソ/円(MXNJPY)|60分足」はこちら