トルコリラ/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・米国による制裁の懸念でも底堅い
☆中銀総裁タカ派発言で利上げ期待高まる
・全般的なドル安もリラ高を支援
足元のトルコリラ/円は1カ月ぶり高値へと上昇
11日には米国の対トルコ制裁への懸念から一時13円台を割り込みましたが、その後は堅調に推移。
16日にはトルコ中銀のアーバル新総裁が「物価動向によって正当化される場合、金融政策を引き締める」「通貨リラの安定を損なうことなく外貨建て資産の保有を増やす」などと述べた事で追加利上げ期待が高まりました。
その後も18日にはドルが全面的に下落した影響から13.50円台を回復。
22日には11月20日以来の高値となる13.582円前後まで上値を伸ばしました。
注目ポイントは政策金利
24日のクリスマスイヴにトルコ中銀が政策金利を発表します。
市場予想は150bpの利上げとなっており、政策金利は15.00%から16.5%に引き上げられると見られています。
24日は、実際の利上げ幅がどの程度になるのか注目しましょう。
さらに、声明で示される政策スタンスが、アーバル総裁のタカ派発言に沿ったものになるのか注目されそうです。
市場はかなりの確度で大幅利上げを織り込んでいるだけに、大幅利上げの事実に加えて追加利上げ期待が浮上しなければ、「材料出尽くし」のリラ売りが強まる事も考えられます。
24日のトルコ中銀金融政策決定会合は、2021年に向けてリラが反発基調を維持できるかどうかのカギを握るイベントになりそうです。
来週までのトルコリラ/円の見通し
予想レンジ
13.350~13.850円
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
☆12/24 トルコ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
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