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ドル/円:短期トレンドに変化。一段のドル下落リスクに注意。

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ドル/円:短期トレンドに変化。一段のドル下落リスクに注意。

 日足は、小幅続落となり、上値を切り下げている。単体では下げエネルギーの強いものではなく、また103.10-20の日足の抵抗を守って終えているが、前日の陰線が104円割れを見て、新たなドル下げトレンド形成の動きに入った可能性が高くなっており、反発余地が限られ易く、さらなるドルの下落リスクに注意する必要がある。102円台前半から101円前半にかけては強い下値抵抗が散在しているが、101.00割れで終えた場合は100円割れトライの動きが強まり易くなる。短期トレンドが変化して間もないことから、値ごろ感からの買いは控え、ドルの戻り売り方針で臨みたい。短期トレンドは106.00超えで終えない限り、変化しない。また、この場合でも中期トレンドがまだ弱くドル急伸にも繋がり難い。日足の上値抵抗は104.10-20、104.40-50、104.80-90に、下値抵抗は103.10-20、102.20-30、101.00-10にある。21日、120日、200日移動平均線は104.80、106.21、107.00に位置しており、全てを下抜けて短期トレンドは“ドル弱気”の流れに入っている。 一方直近の週足は、陰線引けとなり、この陰線が104.40-50の週足の抵抗を下抜けており、新たなドル下げトレンドに入ったことを示している。また、この陰線の上ヒゲがやや長く、上値トライにも失敗しており、この反動で今週は週初から下値余地を探る動きが先行しよう。トレンドが変化して日が浅いため大幅な反発は難しいと見られ、浅い戻りを売って流れに付いて行く方針で。101.10-20に週足の下値抵抗があるが、これを割り込んで越週した場合は100円割れトライへ。今週の週足の上値抵抗は104.00-10、104.70-80、105.10-20に、下値抵抗は102.10-20、101.10-20、99.00-10にある。31週、62週移動平均線は106.43と107.55に位置しており、中期トレンドは“ドル弱気”の流れに変わりない。 今週の戦略は、ドル売りは103.50-60で戻り売り。吹き値があった場合の上値余地を104.10近辺まで見ておく必要がある。損切りは104.30で一旦撤退。これが付いた場合は104.70-80で再度戻り売り。この場合の損切りは105.60で撤退。これが付いた場合は“ニュートラル”な状態に戻すが、106円台で終えない限り上値余地も拡がり難い。ドル買いは今週いっぱい様子見か、101.00-10の押し目があれば軽く試し買い程度に。損切りは100.70で浅めに撤退。 上値は、103.50-60に軽い抵抗が、104.00-10、104.40-50、104.80-90に強い抵抗が出来ており、全てをクリアしきれない可能性が高いと見るが、105.10-20、105.50-60、106.00-10の抵抗を全てクリアして106.00超えで終えることが出来れば、日足の形状が改善して上値余地が若干拡がり易くなる。この場合でも週足の上値抵抗が106.40~106.80ゾーンに控えており、107円台で越週しない限り、上値余地も拡がり難い。下値は、103.10-20にやや強い抵抗があるが、下抜けた場合は102.80-90、102.50-60、102.20-30、102.00-10、101.70-80、101.30-40にある下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。101.00~101.20ゾーンに日足、週足の抵抗があり、一気に下抜けるには無理がありそうだが、101円割れで終えた場合は100円割れトライの動きが強まり易くなる。 

ドル/円【日足】期間:2020/03/05~2020/11/06(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)

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ドル/円【週足】期間:2017/09/22~2020/11/06(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)

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ユーロ/円:反発余地が限られる可能性。122円割れで終えた場合は一段の下落へ。124円台で終えれば下値リスクがやや後退。

 直近の日足は小陽線で終え、122.00-10の日足の下値抵抗を守って反発余地を探る動きに繋げているが、上値を切り下げる流れからは上抜けられない状態にあり、短期トレンドは“ユーロ弱気”の流れに変わりない。日足が124円台で終えれば“ニュートラル”な状態に戻すが、125.00超えで終えない限り、日足、週足ともに形状が改善せず、下値リスクを残すことになる。また、これをクリアした場合でも週足、月足の抵抗が126.30-40超えから厚くなるため、ユーロ急伸にも繋がり難いと見られる。逆に122円割れで終えた場合は、強い抵抗を下抜けた反動で下値余地がさらに拡がり易くなり、120~121円台にある下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きが強まり易くなる。日足の上値抵抗は122.90-00、123.40-50、123.90-00に、下値抵抗は122.00-10、121.10-20、120.20-30にある。21日、120日移動平均線は123.34と123.18にありこの下に入り込んで短期トレンドは“ユーロ弱気”の流れにあるが、200日線は121.22に位置しており、下値抵抗として働く可能性を残している。 一方直近の週足は寄り付き安値の陽線引けとなり、続落を食い止めているが値幅が小さく上昇エネルギーの強いものではない。また、9月に付けた127.08を基点として上値を切り下げる流れにあることや、5月に付けた114.43を直近安値とするサポートラインからも下抜けた位置で推移しており、下値リスクがより高い状態に変わりない。先週足が寄り付き安値の陽線となったことから、この値幅(安値121.73)を下抜けて来るまでは下値余地も拡がり難いが、124円台を回復して越週しない限り、下値余地が拡がる可能性により警戒する必要がある。今週の週足ベースで見た上値抵抗は124.00-10、124.90-00に、下値抵抗は121.70-80、120.20-30にある。125円台で越週した場合は短期トレンドが変化して上値余地を探る動きが強まり易くなる。31週、62週移動平均線は121.77と120.86に位置しており、下値抵抗として働く可能性があるが、120円割れで越週した場合は、一段の下落リスクに注意が必要となる。 今週の戦略は、ユーロ買いは今週いっぱい様子見か、120.20-30の押し目があれば軽く試し買い。損切りは119.80で浅めに撤退。ユーロ売りは123.30-40で戻り売り。損切りは短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻す124.10で撤退。 上値は、122.90-00、123.40-50、123.90-00に強い抵抗があるが、124.00超えで終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻して下値リスクが若干後退する。さらに125.00超えで終えた場合は短期トレンドが“ユーロやや強気”に変化して126.30~126.80ゾーンにある一段と強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きが期待出来る。この場合でも中期的な上値抵抗が127~128円台に散在しており、一気に上抜けるにも無理があろう。長期トレンドは130.50超えで越月しない限り“ユーロ強気”に変化しない。下値は、122.20-30、122.00-10、121.50-60にやや強い抵抗が出来ているが、122円割れで終えるか121.50-60の抵抗を下抜けた場合は120円方向への一段のユーロ下落に繋がり易くなる。(川合 美智子)

 ユーロ/円【日足】期間:2020/04/21~2020/11/06(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】

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