いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
9月9日(水)メキシコペソ/円
基調
方向感模索
目先の注目材料
・9/9 メキシコ8月消費者物価指数
・主要国株価、原油価格
コロナ禍の先に光りも
メキシコペソ/円は、株安や原油安の影響で軟化しており、4日に付けた約3カ月ぶり高値4.948円前後から反落。
本日は4.825円前後まで下落する場面もあった。
そうした中、本日発表されるメキシコ8月消費者物価指数は前年比+4.04%に上昇が加速する見通し。
メキシコ中銀のインフレ目標(2-4%)の上限を上回ると予想されている。
メキシコ中銀は8月会合後の声明で「利下げ余地はインフレとインフレ期待の動向次第だ」と指摘。
仮に、8月消費者物価指数が予想を上回るようだと利下げ打ち止め期待が高まり、リラが反発する可能性があろう。
ただ、メキシコの4-6月期国内総生産(GDP)成長率は前期比-17.1%と過去最大の落ち込みを記録。
中銀の調査によると2020年通年の成長率は-10%を超える見通しだ。
景気浮揚のためには利下げの継続が必要との見方も根強い。
市場では次回9月24日の会合での利下げについて、継続か打ち止めかで見方が分かれている。
もし、8月消費者物価指数の前年比上昇率が3%台に収まれば、利下げ継続の見方が強まり、ペソが下落する公算が大きい。
中銀の「次の一手」とペソ相場の方向性を占う上で本日の8月消費者物価指数が注目されよう。
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