

- お、ピザちゃんいいところに!
とりあえず「ピザ」と10回言ってみようかなのだ~ 
- へ?

- いいからちゃっちゃと!

- Si,pizza,pizza...

- そこはイタリア語かい!
やたら発音がいいのがなんかイラッとくるのだ 
- わたしナポリ出身なもので・・・すみません

- さて、「ベレーちゃんのほのぼの相談室」では生き馬の目を抜くFX界でホッとひといき、ほのぼのするお便りをご紹介していくのだ

- (さっきの話のオチは・・・?)

- さっそく読んでいくのだ
PN 「ミル・マラカスス」さんからのお便りなのだ~ 
- ベレーちゃん様
メキシコでルチャ・リブレのレスラーをしているミル・マラカススだ!
今日はベレーちゃんに相談があるぞ。
俺は試合で何度も勝ってきたが、なんだか勝つということがよくわからなくなってきたのだ。
ワザが決まれば勝ちなのか?フォールすれば勝ちなのか?
ヤポンには「負けるが勝ち」という言葉もあるらしいが・・・
まったく勝ちとはなんなのだ!
あ、ついでにFXの「勝ち」についても教えてほしいぞポルファボール。
ミル・マラカスス 
- ルチャ・リブレとはメキシコのプロレスですね・・・

- なぜかサイン入りのブロマイドも入っていたのだ


- 意外にマメな人なんですね・・・

- というわけで今回のご相談、りょ・う・か・い・なのだ~
ルチャ・リブレは専門外なのでFXの「勝ち」の考え方を紹介していくのだ
あらためて考えるFXの「勝ち」

- 「勝ち」と言われても・・・利益が出ればそれが勝ちなのでは?

- ヌルい!今どきのスーパー銭湯のようにヌルいのだ!

- いえ、わたしはいつもアツアツのホットピザですが・・・

- アツアツピザでも考えがヌルヌルなのだ!
では、ピザちゃんが考える「勝ち」を教えてもらおうか、なのだ
損益額でみる

- ハイ、「勝ち」といったら、まあこういうことですよね・・・


- つまり損益額で考えるということ?

- そうです・・・ 金額で考えると勝ち負けがスッキリわかります

- たしかにシンプル・ストレート・イッツマネーでわかりやすいのだ

- この利益額が多ければ勝ち・・・ということでいいんですよね?

- それもひとつの考え方なのだ
でも投資は利益率で考えるのが大事、ということも忘れないでほしいのだ~ 
- 利益率・・・?

- たとえば1万円の利益を目標にしたとき、資金が10万円の場合と2万円の場合では意味が全然ちがうのだ

- どういうことです?

- 10万円の資金から1万円の利益が出た場合は利益率10%、2万円の資金の場合は利益率50%となるのだ


- 利益率50%ってすごくいいような気がしますが・・・

- ピザちゃん甘い!練乳マシマシなのだ!

- ピザに練乳、新境地です・・・!

- たぶん売れないのだ・・・いやそれよりも!
短期間で利益率50%を狙うためには、取引量をうんと多くしてレバレッジをかな~り高くすることになってだいぶ無理のあるトレードになるのだ 
- そういえば先日レバレッジの真実について学んだばかりです・・・

- 目標金額を設定するときはその点にも注意が必要なのだ
あとは金額(円)というのがダイレクトすぎて心理的に問題あり!なこともあるのだ 
- え、わかりやすくていいのでは・・・?

- それがそうでもないのだ~
慣れていないと1000円、2000円・・・と損失がかさむと焦って思考が鈍る場合があるのだ
そ~れそれ、鈍るにぶる・・・ 
- うう、にぶってきました・・・

- そうやってトレード判断を誤ってしまうことだってあるのだ

- そういえば損失が出たとき、焦って振り回されている気がします・・・

- そういう人は損益額をみるときに気をつけるのだ
というわけで、金額を勝ちの基準にしてしまうのは心理的にもちょっとキケンなこともあるのだ~
pips損益でみる

- 損益額で考えるのはキケンなときもあると・・・
ではどうすれば・・・? 
- そこで出てくるのがpips(ピップス)なのだ

- pipsってなんでしたっけ?

- pipsというのはレートの最小単位なのだ


- そうでした・・・普段あまり意識してなかったです

- このpipsを使ってトレードの勝ち負けを表すとこうなるのだ


- さてさて、これをみてさっきとどう違うかわかるのだ?

- あれ?ゲームみたいにただの数字のように感じます・・・

- そうそう、それでいいのだ~
pipsで考えると、リアルで生々しい金額に振り回されず冷静に数字だけをみて判断できるのだ
勝ち負けの「質」を考える

- なるほど、これからは心を入れ替えてpipsで考えるようにします
それではチャオです・・・ 
- こらこら、しれっとイタリア風に帰らないのだ!
これだけではトレードの「質」まではわからないのだ 
- 質・・・ですか?

- そう、勝ち負けの質がわからなければトレードの内容を本当にわかったことにならないのだ

- そうはいっても、勝ち負けに質なんてあるのでしょうか?

- 大アリなのだ!
質を考えないのは、見た目だけ気にして冷凍ピザかどうか気にしないのと同じなのだ 
- それは困ります・・・!
ナポリ風ピザのモッツァレラは新鮮でなければ・・・ 
- あと質がわからなければそのトレードが長期的にみて有利か不利か、どう改善すればいいかもわからないのだ
そんなのこまるぅ~
トレードの質を「勝率」でみる

- ハァ、でも質なんてわかるのでしょうか・・・?

- わかるのだ!そのひとつが「勝率」なのだ~

- 勝率・・・ですか

- そう、勝率の考え方はこうなのだ


- この勝率が高いか低いかでトレードの質をある程度チェックできるのだ

- なるほど・・・
つまりガンガン勝ちまくればカチカチ鉄板の大勝利ということですね 
- たしかに勝率は高いに越したことはないけど、そこまでカンタンでもないのだ
たとえば全5回のトレードのうち、4回勝って1回負けたとしたら勝ちといえるかな? 
- 勝率8割!とうぜん勝ちです・・・!

- ふっふっ、はたしてそうかな?
これをみるのだ~


- あ!負けてます・・・

- このようにいくらプラスを重ねても、1回で大きく負けたらマイナスになってしまうのだ

- つまり勝率が高くても負けることがあると・・・

- そういうことなのだ~
上の場合は典型的なコツコツドカンというやつなのだ 
- せっかく掘った穴を埋め戻してるみたいです・・・

- 勝率はトレードの質をはかる方法のひとつだけど、これだけ見て判断するのもまたキケンなのだ
まだある「勝ち」の考え方!

- けっきょくpipsでも勝率でも本当の勝ちはわからない・・・
わたしはどうやって生きていけば・・・? 
- あらら、勝ちを考えすぎてカチカチになってしまったのだ
ピザちゃん安心して、じつはそれを解消する考え方があるのだ~ 
- たぶんそんな気がしていたけどうれしいです・・・!

- というわけで、わかりやすく後編に続くのだ~
ボーノボーノほのぼ~の! 
- (期待しているぞ!)
(後編に続く)
