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8月27日(木)ユーロ/ドル
基調
方向感模索
目先の注目材料
・8/27 パウエルFRB議長講演
・主要国株価、米長期金利、国際商品価格
FRB議長の講演で停滞気味の相場に動きが出るか
足元のユーロ/ドル相場は1.18ドル台で推移している。
18日に付けた約2年3カ月ぶり高値1.19658ドル前後からやや下落したものの、高値圏を維持しており、次なる方向感を模索する動きが続いている。
本日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を受けて次なる動きの兆しが出るか注目したい。
議長の講演は「金融政策の枠組み見直し」とのタイトルで行われるだけに市場の関心は極めて高い。
市場には、インフレ率が中長期的な平均で2%前後となるよう、FRBは一時的な物価の上振れを容認する(金融緩和を長期化させる)との見方が根強い。
9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明に、この「平均物価目標」の考え方を盛り込むとの見方さえある。
こうした市場の見方に沿ってパウエル議長が金融緩和の長期化を強調すれば、ドルが弱含むとともにユーロが強含む可能性がある。
一方、仮に「平均物価目標」の早期導入に対する示唆がなければ、ドルに買い戻しが入りユーロは軟化する公算が大きい。
市場の期待が事前に膨らんでいるだけに、その期待が裏切られた場合の初期反応は強く出やすいと考えられる。
いずれにせよ、このところやや停滞気味のユーロ/ドル相場にとって、本日のパウエルFRB議長の講演は8月最後のビッグイベントとなりそうだ。
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