メキシコペソ/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・原油高
・4.6円台の押し目買い
・ロシアがコロナワクチンを承認
・メキシコ株高
足元のメキシコペソ/円は底堅く推移
原油価格の上昇などを背景に5日に4.70円台を回復したペソ/円は、その後も4.6円台に差し込むと押し目買いが入り反発するなど底堅く推移。
11日にはロシアが新型コロナワクチンを承認したとのニュースに加え、メキシコ6月鉱工業生産が予想を上回った事から同国の株価が上昇する中、4.78円前後まで強含む展開となりました。
7月末のメキシコ4-6月期国内総生産(GDP)の落ち込みや、今月上旬の米中対立激化を受けたペソ安は一服した格好です。
目先のメキシコペソ/円の注目ポイントはメキシコ中銀
メキシコ中銀は13日に金融政策を発表します。
政策金利は4.50%に引き下げられるとの見方が多く、10会合連続の利下げが濃厚と見られています。
メキシコの最新のインフレ率(消費者物価の前年比上昇率)は3.62%と、中銀目標の中央値(3.00%)を上回って高止まりが続いています。
予想通りに利下げされれば、インフレ調整後の実質政策金利は1%を切る事になります。
そうした中で、中銀がさらなる利下げにどのような姿勢を示すのかが焦点となりそうです。
利下げした上で追加利下げに前向きな姿勢を示せば、実質政策金利のマイナス化が視野に入り、ペソに下落圧力がかかる可能性もあります。
反面、利下げ打ち止めの姿勢を示せば、低迷するメキシコ経済の浮上が見通しにくくなります。
メキシコ中銀にとっては難しいかじ取りを迫られる局面となっているだけに、市場の注目を集めそうです。
来週までのメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
4.600~4.850円
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
☆8/13 メキシコ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
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