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7月22日(水)トルコリラ/円
基調
方向感模索
目先の注目材料
・7/23 トルコ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
大統領の信認か、市場の信認か
明日のトルコ中銀金融政策委員会に市場の関心が集まっている。
トルコ中銀はウイサル総裁の就任以来、継続利下げを継続していたが前回6月会合では予想外の据え置き(8.25%)を決め、声明で「今後、慎重な金融政策が必要となる」として高止まりするインフレに配慮する姿勢を滲ませた。
こうした経緯から今回も政策金利は据え置きが濃厚と見られる。
焦点は声明の内容であり、慎重姿勢をどれほど強調するかが注目される。
市場は声明の内容から、前回からの金利据え置きが利下げの「一時停止」なのか「打ち止め」なのかを探る事になるだろう。
利下げの「打ち止め」観測が広がればトルコリラはひとまず反発する事になりそうだ。
インフレ率を下回る水準に金利を引き下げてきた事で市場の信頼を失いつつあったトルコ中銀への信認も回復が見込めよう。
ただし、「打ち止め」の姿勢は低金利主義を掲げるエルドアン大統領の方針に背く事にもなる。
ウイサル総裁にしてみれば、チェティンカヤ前総裁のように更迭されるリスクにもなり得る。
大統領の信認を取るか、市場の信認を取るか、トルコ中銀は難しい舵取りを迫られる事になりそうだ。
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