トルコリラ/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・コロナワクチン期待
・EU復興基金に合意
・リビア情勢悪化
足元のトルコリラ/円は15円台半ばで小動き
新型コロナウイルスワクチン開発への期待が高まった事や、欧州連合(EU)が総額7500億ユーロの復興基金に合意して経済を支える方針を示した事から、世界の株価が堅調に推移。
そうしたリスクオンのムードの中でしたが、トルコリラ/円は15.50-15.60円台で小幅な値動きが続きました。
エジプト政府が20日に、トルコの支援を受けるリビア暫定政府をけん制するためリビアに派兵を決めた事など、中東情勢の緊迫化がリラの上値を抑えた模様です。
目先のトルコリラ/円の注目ポイントはトルコ中銀声明
23日にトルコ中銀が政策金利を発表します。
前回の据え置きに続いて今回も金利は8.25%に維持される公算です。
インフレが中銀の見通しに反して高止まりを続ける中、物価の影響を除いた実質金利はマイナスのままとあって、利下げは難しい状況です。
市場予想も据え置きで一致しており、今回の注目は同時に発表される中銀声明という事になります。
トルコ中銀が、これまでのインフレ高進下での金融緩和という常識外の政策方針を転換して市場の信頼を回復できるかが焦点です。
ただし、それは低金利にこだわるエルドアン大統領の方針に背く事にもなります。
市場の信認を取るか、大統領の信認を取るか、トルコ中銀の判断に注目が集まりそうです。
また、翌24日には格付け会社S&Pがトルコの格付け見直しを発表する予定です。
来週までのトルコリラ/円の見通し
予想レンジ
15.400-15.850
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
☆7/23 トルコ中銀政策金利
・7/24 S&Pトルコ格付け
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