いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
7月6日(月)ポンド/ドル
基調
下値警戒
目先の注目材料
・7/6 米6月ISM非製造業景況指数
・主要国株価、国際商品価格、米長期金利
BOEがマイナス金利の地ならし
英中銀(BOE)のベイリー総裁は、マイナス金利がもたらす負の側面についてシティー(ロンドンの金融街)の金融機関に書面で警告したとされる。
5日付の英サンデー・タイムズ紙が報じた。
書簡では、コンピューターシステムの変更やプラス金利の世界を想定した契約の更新、顧客の理解を得る方法を見いだすために多くの金融機関が1年を要すると指摘。
タイムズ紙は、BOEが史上初めてマイナス金利政策を導入する可能性について、シティーに準備させようとする兆候だとの見解を示している。
この文脈から見て、仮にマイナス金利が導入されるとしても1年以上先になると考えられるものの、週明けのロンドン市場がこの報道をどのように受け止めるかが気になるところであろう。
ポンド/ドル相場は、先月末に1.22ドル台まで下落して以降は持ち直しているが、1.25ドル台に乗せると上値を抑え込まれるなど、ここまでの動きは自律反発に過ぎないと見る事もできる。
今週も開催される英国と欧州連合(EU)の将来関係を巡る交渉に、合意への道筋がほとんど見えてこない中、ポンドは上値の重い展開が続く公算が大きく、下落警戒ムードがくすぶり続けよう。
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