トルコリラ/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・経済活動再開期待
・新型コロナ第2波懸念
・エジプトがリビア介入を示唆
足元のトルコリラ/円は15円台半ばで小動き
新型コロナウイルスを巡り、経済活動再開への期待が強まる半面、それに伴う感染第2波への警戒感も根強く、世界的に金融市場は方向感が定まりにくい展開となりました。
そうした中、トルコリラ/円相場も15.40-60円台で小幅な値動きが続いています。
ただ、エジプトが21日にトルコが暫定政府を支援しているリビアへの軍事介入の可能性を示唆した事などからリラは上値の重い展開となり、23日にはドル/円の下落に連れて15.458円前後まで小幅に下落しました。
目先のポイントはトルコ中銀政策金利
25日(日本時間20時)にトルコ中銀が政策金利を発表します。
10会合連続の利下げが濃厚と見られており、市場予想では政策金利である1週間物レポレートを25bp引き下げて8.00%にすると見られています。
新型コロナによる経済的な打撃が大きいため利下げはやむを得ない面もありますが、トルコのインフレ率は直近の5月も11%台で高止まりしており、利下げすれば実質金利のマイナス幅がさらに拡大する事になります。
そのため、一部のエコノミストは政策金利の据え置きを予想しています。
エルドアン大統領の利下げ要求と、資金流出を速めかねないマイナス金利の狭間でトルコ中銀は難しいかじ取りを迫られる事になり、25日の発表に市場の注目が集まっています。
来週までのトルコリラ/円の見通し
予想レンジ
15.100-15.750円
基調
方向感模索
来週までの注目ポイント
6/25 トルコ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
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