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ドル/円:上下の抵抗を抜けきれない状態。ドルの戻り売り方針継続。

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ドル/円:上下の抵抗を抜けきれない状態。ドルの戻り売り方針継続。

直近の日足は、小陰線で終え上値抵抗を抜けきれずに終えているが、下げ余力の強いものではないことや、106.80-90以下にやや強い下値抵抗が出来ていること、また、3/24に付けた111.71を直近高値とする短期的なレジスタンスラインを若干上抜けた位置を守っていることから、106円割れで終えない限り、下値余地もまだ拡がり難い状態にある。短期トレンドは“ドルやや弱気”の流れを変えていないが、108.00-10の抵抗を上抜けて終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻して上値余地が若干拡がり易くなる。この場合でも108.50-60超えに強い抵抗が控えており、ドル急伸にも繋がり難い。逆に106円割れで終えた場合は下値余地がもう一段拡がり易くなり、105.80~105.00ゾーンにある下値抵抗の強さを確認する動きが強まり易くなる。さらに、可能性がまだ低いと見るが104円割れで終えた場合は新たな下げエネルギーを得て一段のドル下落に繋がり易くなる。日足の上値抵抗は107.50-60、108.00-10、108.50-60に、下値抵抗は106.50-60、106.00-10、105.20-30にある。21日移動平均線は107.10にありこれを挟んで上下動を繰り返しており、方向性に欠ける展開となっているが、120日、200日線は108.59と108.26に位置しており、上値を抑え込んでいる。 一方週足は、前週とは逆に、上ヒゲがやや長く、実体の小さい陽線引けとなり、上値トライに失敗して週初の寄り付き水準近くに押し戻されている。上値トライに失敗した形となったが、前週足が下値トライに失敗しており、今週は上下の抵抗をどちらに抜けるかトライする動きが強まろう。108.00-10の日足、週足の抵抗を上抜けて終えた場合は108.50-60超えの抵抗をトライする動きが期待出来るが、中期トレンドが強いわけではないのでドル急伸にも繋がり難いと見られる。逆に106.00割れで越週した場合は下値リスクが点灯、105円割れで越週した場合は新たなドルの下落リスクに注意が必要となる。31週、62週移動平均線は108.62と108.65で収束しており、新たな方向へ動き出す可能性にも注意する必要がある。 今週の戦略は、ドル買いは今週いっぱい様子見か106.00-10の押し目を軽く拾って105.70で浅めに撤退。あるいは、105.00-10までの押し目を待って買い狙い。この場合の損切りは104.40で撤退。売りは107.30-40で戻り売り。損切りは108.20に置く必要がある。 上値は、107.10-20に軽い抵抗が、107.30-40、107.50-60、107.80-90、108.00-10に強い抵抗があるが、108.00超えで終えた場合は短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して”108.40~108.60ゾーンにある上値抵抗をトライする動きへ。これをクリアした場合でも109.00-10、109.30-40、109.60-70に一段と強い抵抗が控えており、ドル急伸にも繋がり難い。下値は、先週の値動きの中で、106.80-90にやや強い抵抗が出来たが、106.80割れを見た場合は106.50-60、106.20-30、106.00-10にある下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。106円割れで終えた場合は105円台の抵抗の強さを確認する動きが強まり易くなるが、104.60~105.00に日足の抵抗が、105.20-30に週足ベースで見た強い抵抗が控えており、105.00割れで越週するか、104円割れで終えない限り、105.20以下の突っ込み売りにも注意する必要がある。

ドル/円【日足】期間:2019/09/12~2020/05/15(移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様)

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ドル/円【週足】期間:2017/03/31~2020/05/15(移動平均線は31、62週、以下週足は同様)

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ユーロ/円:上値の重い展開続く。下値抵抗にも注意。114.50割れで終えた場合は一段の下落へ。

直近の日足は寄せ線に近い形となり、寄り付き水準近くに戻して引けているが、下ヒゲがやや長く、下値トライに失敗した形となったことや115.40-50の日足の下値抵抗にも跳ね返されており、週初は反発余地を探る動きが先行すると見られる。一方で、上値を切り下げる流れから上抜けきれていないことや、中期トレンドが弱い状態にあることから、上値余地が限られる可能性も高く、買い飛びつかず、引き付ける必要がある。また、114.50割れで終えた場合は一段のユーロ下落リスクに要注意。短期トレンドは“ニュートラルから若干弱気”の状態にあるが、117.00超えで終えた場合は日足の形状が改善して上値余地がもう一段拡がり易くなる。この場合でも中期トレンドが弱く、120円超えで終えるまでは下値リスクを残すことになる。また、114.50割れで終えるか値動きの中で114.00割れを見た場合は新たな下げエネルギーを得て一段のユーロ下落に繋がり易くなる。日足の上値抵抗は116.30-40、116.70-80、117.70-80に、下値抵抗は115.60-70、115.00-10、114.50-60にある。21日移動平均線は116.18に位置しており若干下抜けた位置にあるが、“ダマシ”となる可能性がある。しかし、120日、200日線は119.42と119.29に位置しておりトレンドがまだ弱い状態にあることを示している。 一方週足は、前週の陰線の値幅内に実体が小さい陽線が入り込んで続落を食い止めている。上値トライの可能性に繋げているが、上値を切り下げる流れに変化が認められず、また、117.00-10にあった週足の上値抵抗も抜けきれずに押し戻されており、下値リスクがより高い状態に変わりない。一方で週足の下値抵抗ポイントであった114.90-00の抵抗にも届いておらず、下げ渋りの形となっている。上下の抵抗を抜けきれていないので売り買いともに引き付けて。今週の週足の上値抵抗は116.40-50、117.00-10、118.20-30に、下値抵抗は114.50-60、112.90-00、112.00-10にある。31週、62週移動平均線は119.61と120.54に位置しており、中期トレンドは“ユーロ弱気”の流れを変えていない。 今週の戦略は、ユーロ買いは様子見か114.40に損切りを置くなら115.00-10以下で押し目買い。売りは116.50-60で戻り売り、損切りは117.20で一旦撤退としたい。 上値は、116.20-30に軽い抵抗が、116.30-40、116.70-80、117.00-10にやや強い抵抗があるが、117.00超えで終えた場合は日足の形状が改善して、上値余地が若干拡がり易くなる。この場合でも中期トレンドが弱いことからユーロ急伸にも繋がり難いと見られる。上値抵抗は117.20-30、117.60-70、118.00-10。下値は、115.50-60にやや強い下値抵抗が出来ているが、これを下抜けた場合は115.30-40、115.00-10、114.50-60にある下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。114.50割れで終えるか値動きの中で114.00割れを見た場合は再び下値リスクが高くなり、111~113円ゾーンにある下値抵抗をトライする動きが強まり易くなる。(川合 美智子)

ユーロ/円【日足】期間:2019/10/28~2020/05/15(移動平均線は21、120、200日) ユーロ/円【週足】

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