メキシコペソ/円(4時間足)
直近1週間のポイント
・コロナ薬期待で4.5円台回復
・原油急落、WTIマイナス価格で4.3円台へ
・メキシコ中銀緊急利下げ
足元のメキシコペソ/円は弱含みで推移
新型コロナウイルス治療薬への期待で世界的に株価が上昇した17日には一時4.5円台を回復しましたが、週明け20日には原油価格が下落した事を受けて反落。
NY原油先物(WTI)が史上初めてマイナス価格を示現した21日には4.3円台に続落しました。
なお、この日はメキシコ中銀が緊急利下げを決定。
政策金利を6.50%から6.00%に引き下げました。
これを受けて22日早朝には4.385円前後まで下落しましたが、その後はやや持ち直しています。
目先のメキシコペソ/円の注目ポイントは原油価格
21日に見られたNY原油先物のマイナス価格は、先物特有のテクニカル(技術的)な要因が大きかったとはいえ、根本的には原油需要が急減した事が影響しています。新型コロナウイルスの感染拡大で世界の経済活動が停止した事が大きく響いているだけに、足元で価格が持ち直すためにはさらに大規模な減産が必要と見られています。
産油国は臨時閣僚会議などを開いて協議していますが、有効な対応策はなかなか打ち出せないでいます。
原油安は、産油国通貨であるメキシコペソの下押し圧力になるとともに、エネルギー企業の業績不安などから世界の株価の下落要因になりがちです。
原油安が収まらないうちは、メキシコペソ/円の続落にも警戒が必要となりそうです。
なお、メキシコでは27日に3月失業率、28日に3月貿易収支の発表が予定されています。
来週までのメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
4.100-4.600円
基調
下値不安
来週までの注目ポイント
☆原油価格
4/27 メキシコ3月失業率
4/28 メキシコ3月貿易収支
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