英・EUのFTA交渉は予定されていた初会合を5日に終えた。次回は18日からの予定となっている。EUのバルニエ主席交渉官は会見で、英国との間に深刻な意見の相違があったことを認め、今後の交渉が難航することが示された。英政府は独自のFTA草案をまとめ次回会合に臨むとしておりその内容に注目が集まる。
本日は、スナック英財務相が行う春季財政報告(予算案、日本時間21時30分から)に注目が集まっている。
英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitや、新型コロナウイルス感染拡大の影響による英経済の落ち込みが懸念される中、公共投資を中心とする拡張的な予算案が発表されるようだ。
スナック財務相は昨日、「今後5年間の公共投資を1955年以降で最高水準に引き上げる」と述べた。
拡張予算による財政悪化は長期的に見れば通貨安(ポンド安)要因だが、足元では景気下支え効果のほうが強く意識されると見られるためポンドの買い材料となりそうだ。
もっとも、市場は既に大型予算を織り込んでいる事から、期待以上の内容でなければ失望を誘うリスクもある。
なお、ジョンソン英首相率いる保守党は昨年12月の総選挙で「公共投資を今後5年で1000億ポンド増額する」事を公約のひとつに掲げていた。
その他、春季財政報告では予算責任局(OBR)によるマクロ経済予想も発表される。国内総生産(GDP)成長率の予測値なども注目されそうだ。
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