いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
3月10日(火)ドル/円
基調
戻り試し
目先の注目材料
・3/10 トランプ米大統領記者会見
・主要国株価、米長期金利
トランプ米大統領のウイルス対策への期待が高まる
ドル/円は、昨日のNY市場で付けた約3年半ぶり安値(101.17円前後)からの戻りを試す展開となっている。
本日の東京市場では、日経平均株価が800円安からプラス圏に切り返す動きを眺めつつ、一時105円台を回復。
欧米市場で値を保てれば、本日の日足は前日の大陰線を覆う「陽の包み線」となる。
もっとも、この持ち直しの手掛り材料はトランプ米大統領が経済対策を本日発表すると表明した事であり、買い材料としての持続性にはやや心許ない面もある。
報道によれば、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた労働者への減税や所得補償などが盛り込まれる見通しで、その他には大打撃を受けた航空会社や接客業の支援策なども含まれる可能性があるとの事だ。
また、原油価格の急落を受けて米石油会社への支援措置も検討されている模様。
トランプ大統領は「非常に大きな措置になる」と強調したが、それゆえに市場の期待値も大きく上昇してしまったようだ。
実際の経済対策が、市場に「物足りない」と受け止められる可能性も否定できないだろう。
ドル/円の日足が、上昇トレンドへの転換を示唆するとされる「陽の包み線」を示現するためには終値で104.60円台以上をキープする必要がある。
6日終値と9日始値の間に空いた「マド」を埋めれば、トレンド転換の確度はさらに高まるが、そのためには105円台に乗せて終えなければならない。
これらのカギは、トランプ大統領の経済対策の内容と、それを受けた米株式市場の反応にかかっていると言えそうだ。
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