いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。
2月10日(月)トルコリラ/円
基調
上値重い
目先の注目材料
・主要国株価、国際商品価格
・新型コロナウイルスを巡る動向
トルコ当局が為替取引を制限、リラ安に歯止めは?
トルコリラは、前週末7日にアルバイラク財務相が「中銀は利下げを継続できる」との見解を示した事などから全面安となった。
対ドルでは1ドル=6.00リラの節目を昨年8月26日以来、約5カ月半ぶりに突破してリラ安が進んだ。
これに連れてリラ/円も18.10円前後まで下落していたが、本日はトルコ当局が国内銀行との為替取引の上限を自己資本の10%に制限した(従来25%)事でリラが反発。
リラ/円も一時18.34円前後まで値を戻した。
ただ、国内勢への取引制限だけではリラ安を止められないとの見方は根強いようで、18.23円前後まで再び反落するなど不安定な相場展開となっている。
インフレが再上昇する中でもトルコ中銀が利下げを余儀なくされるとの観測や、シリア・アサド政権とシリア反政府勢力を支援するトルコの軍事衝突に対する懸念が高まる中、リラを積極的に買う動きは少ないだろう。
当局の追加的な通貨安対策に警戒が必要な事からリラを売り込む動きも限定的と見られるが、トルコリラ相場は当面、戻りを売られる展開となりそうだ。
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