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12月19日(木)スウェーデン/円
基調
方向感模索
目先の注目材料
・12/19 スウェーデン中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
マイナス金利卒業第1号
本日はスウェーデン中銀が政策金利を発表する。
前回の会合で政策金利の引き上げを示唆しており、市場は0.00%への利上げを確実視している(現状-0.25%)。
スウェーデン中銀は、日銀、欧州中銀(ECB)、スイス中銀などと並んでマイナス金利を採用しているが、その中で最初に「卒業」する中銀となる見通しだ。
注目すべきは、スウェーデン中銀が、マイナス金利からの脱却に主眼を置いているのか、あるいは金融引き締めの一環としてのマイナス金利卒業なのかという点だ。
前者であれば、利上げは今回で打ち止めのスタンスを示す公算が大きい一方、後者なら追加利上げの可能性を閉ざさないだろう。
スウェーデンでは、通貨安の影響などでインフレ率が2%に近づいており、その点からは利上げが正当化される。
ただ、ユーロ圏や英国など同国の主要貿易相手国の景気が思わしくない状況であり、先行き不透明感もくすぶっている。
そうした中でスウェーデン中銀が、引き締めスタンスに転じる可能性は低いと見ておきたい。
マイナス金利からの脱却だけではスウェーデンクローナの大幅な上昇は見込みにくい。
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