ポンド/円は本日の東京市場で約7カ月ぶりに142.80円台まで上昇している。
昨日の大陽線により、10月半ば以降のボックス圏(およそ139-142円)を明確に上放れした。
来週12日の英総選挙で、ジョンソン首相率いる与党・保守党が単独過半数を獲得するとの期待がポンド高の背景と見られる。
シカゴマーカンタイル取引所(CME)の通貨先物データで見る限り、投機筋のポジションは依然として「売り超」であり、選挙を前にこれらのポジションを閉じるためのポンド買いが出ていると考えられる。
ボックス上放れというテクニカル要因と、売り超という需給要因を踏まえると、ポンド/円はもう一段の上昇があってもおかしくなさそうだ。
ただ、肝心の総選挙(=ファンダメンタルズ要因)については、楽観するのはまだ早いかもしれない。
英調査会社YouGovが発表した最新の世論調査によると、与党・保守党の支持率は42%で最大野党・労働党(33%)との差は9%だが、一部には過半数議席を獲得するためには10%以上のリードが必要との分析もある。
仮に保守党が第1党を維持しても過半数に届かない少数与党となれば、英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitを巡る不透明感が再燃する可能性もある。
引き続き、世論調査の結果に注目しておきたい。
ユーロ/ポンドは2017年5月以来の安値(ユーロ安・ポンド高)を記録した。
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