読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

国内景気は弱いが、米中通商交渉進展期待でペソ上昇

f:id:okinawa-support:20191108100218p:plain


総括

国内景気は弱いが、米中通商交渉進展期待でペソ上昇

予想レンジ 5.4-5.9 

(ポイント)(先週=貿易収支,GDP、今週=消費者信頼感指数、消費者物価)
*経済指標は弱いが米中通商交渉進展観測でペソは上昇
*10月消費者信頼感指数や自動車生産は弱かった
*10月CPIは3.02%上昇で中銀目標通り
*経済成長の足を引っ張っているのは鉱工業
*3Q・GDPは弱かった 投資も低迷
*政策金利引き下げ観測が強まっている
*政府は公共事業の前倒しで景気浮揚を狙う
*来年の成長見通しは1.3%
*米中貿易戦争で米国ではメキシコからの輸入が増加している
*産業政策の重点10カ条を発表した
*OECDは成長見通しを下方修正した
*政府はペメックスに支援、格付け会社は好感
*大統領の支持率はピークより低下したが依然60-70%はある
.*米墨貿易は米からの輸出も2430億ドルあり、報復関税合戦では米国にも痛手

(消費者信頼感、自動車生産は悪化)
10月消費者信頼感指数は43.9で9月の44.8より悪化した。
10月自動車生産は前年比16.4%減少、輸出は19.5%減少、それぞれ9月の0.4%減少、7.1%減少より悪化した。
 米自動車大手フォード・モーターがメキシコで自動車をまったく生産しなかったことが打撃となった。一方、米ゼネラル・モーターズ(GM)と独フォルクスワーゲン(VW)も、メキシコでの生産台数がそれぞれ30.1%と21.3%減少した。
 来週は鉱工業生産と政策金利の発表がある。政策金利は景気減速とインフレ抑制で7.75%から7.5%へ引き下げられる見通し。

(消費者物価)
10月の消費者物価指数(CPI)は3.02%上昇し、上昇率は前月の3.00%からやや加速した。予想は3.00%上昇。中銀はインフレ目標を3%に設定している。11月14日の次回会合で政策金利が0.25%引き下げられる見通しが強まった。
 
(経済成長の足を引っ張っているのは鉱工業)
3QのGDP成長率は前期比で0.1%増、前年同期比ではマイナス0.4%、1~9月の前年同期比はゼロ成長(0.0%増)となった。前期比でみると、農林水産業が3.5%増と好調だったが、鉱工業は0.1%減、サービス業はゼロ成長(0.0%増)と振るわなかった。前年同期比でみても、農林水産業が5.3%増と好調な一方、鉱工業は1.8%減、サービス業はゼロ成長と低迷した。1~9月の前年同期比でみると、農林水産業が4.2%増、鉱工業が1.8%減、サービス業が0.6%増となっている。

産業分野別にみると、経済成長の足を引っ張っているのは鉱工業で、特に建設業と鉱業の活動水準が低い。建設業は、政権交代による公共事業の着手の遅れや現政権下の緊縮財政によるエネルギー分野を除く公的投資の停滞が影響している。鉱業は、特に前政権から続く石油生産の減退が大きく響いており、2019年8月時点の石油・天然ガスの生産指数は2016年1月を100とすると74.3まで落ち込んでいる。

(投資の低迷が深刻)
2019年のメキシコ経済低迷の主要因は投資の停滞。民間消費は伸びが緩慢なものの、2016年1月を100とすると2019年7月は108.4の水準に達しているが、固定資本形成(投資)は93.0の水準にある。固定資本形成のうち、設備投資は94.0、建設投資は91.0で、建設投資のうち特に非住宅建設投資が公共事業の停滞を受けて83.9と落ち込んでいる。設備投資については、外国直接投資が堅調なため、現政権下における経済政策の不透明さが影響してか、国内の投資家が投資を控えている様子がうかがえる。

(ソフトバンクが投資)
ソフトバンク・ラテンアメリカのクラウレ最高経営責任者(CEO)はメキシコのオンライン中古車販売プラットフォーマーのカバックに投資することを公表した。投資額は公開されていない。ソフトバンクグループが2019年3月に設立したソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)によるメキシコ企業への投資は、フィンテック企業のクリップ(Clip、同年5月)に次いで2件目。

(米議会、新NAFTA批准に前向きな動きある=カナダ首相)
カナダのトルドー首相は6日、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の米議会での批准手続きに「前向きな動き」があるとの見方を示した。メキシコ議会はUSMACを既に批准したが、カナダは米国と歩調を合わせたいとして批准手続きを先送りしてきた。

テクニカル分析

再びボリバン上限でもみ合う

 日足、ボリバン上限で小刻みに上昇していたが10月31日に急落。ただ今週はまた元に戻す。11月1日-7日の上昇ラインがサポート。ボリバン上限は5.722。5日線は上向き。
 週足。9月30日週の長い下ヒゲで反発も雲の上に出られず。9月30日-10月28日週の上昇ラインがサポート。4月22日週-11月4日週の下降ラインが上値抵抗。
月足。ボリバン下限下抜きから戻す。19年8月-9月の下降ラインを上抜く。19年9月-10月の上昇ラインがサポート。19年4月-5月の下降ラインも上抜く。19年4月-19年10月の下降ラインが上値抵抗であったがこれも上抜く。
 年足。16年-18年の上昇ラインを下抜くも再び上抜き返す。14年-15年の下降ラインが上値抵抗。陽転。

f:id:okinawa-support:20191108100246j:plain

VAMOS MEXICO

麻薬紛争とトランプ大統領

 メキシコ北部の米国境沿いの州で、米国籍の末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)信者の女性や子ども9人が殺害される事件が発生し、トランプ大統領は、メキシコに麻薬カルテルの撲滅「戦争」を遂行するよう求めた。
事件についてはメキシコ政府が背景などを調べているが、ドゥラソ治安相は同地域で麻薬組織の対立が頻発していることから、女性や子どもらが誤って殺害された可能性があるという見方を示した。トランプ氏は「麻薬カルテルは巨大化して大きな力をつけているため、撲滅するには軍隊が必要だ。今こそメキシコは米国の力を借りて麻薬カルテルに戦争を仕掛け、この世から一掃すべきだ」と述べた。
ロペスオブラドール大統領は記者会見で「トランプ大統領とこれから話をして、支援に対する感謝の意を表すつもりだ」と表明。同時に「この問題に関して外国政府の介入は必要ではないと思う」と語り、米国の支援は受けない意向を明らかにした。

情報提供元:FX湘南投資グループ
本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたしま す。また、本レポートに記載された意見や予測等は、今後予告なしに変更されることがございます。 なお、本レポートにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、FX湘南投資グループグならびに株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。