今日現在も、トルコによるシリア北東部への軍事行動は続いている。
これを受け、アメリカは14日、トルコへの経済制裁を科す旨の表明をした。具体的には1000億ドル規模の貿易合意を目指していた通商交渉を停止することや、鉄鋼関税の引き上げなどだ。
エルドアン大統領は、制裁を恐れない、停戦を宣言しない、と記者団に語っている。
軍事作戦の中止を求めるため、ペンス米副大統領とポンペイオ国務長官がらがトルコを訪問する。
そんな中、トルコリラは大きな下落もなく横ばい推移だ。トルコリラ/円は、軍事作戦が開始されたことを受けて下落した10日の18円10銭台から、現在は18円40銭台で推移している。ドル/トルコリラ、ユーロ/トルコリラはいったんリラ安が進むも足元では下げ渋っている。
16日、トルコ当局がトルコ国内の金融機関へ海外へのリラ供給を行わないよう通達したと報道されている。軍事作戦によるトルコへの制裁強化でリラが下落した際、海外勢によるリラ空売りをけん制するものとみられるが、健全な市場形成からほど遠いトルコ当局の政策として、金融市場からの信頼を損ないかねない。
また、今回のトルコの軍事作戦のきっかけになったとされる米軍の撤収について、米国内でトランプ大統領への非難の声が高まっている。16日、米下院でシリア北部からの米軍撤退に反対する決議案が可決された。
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