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【ポンド円】何度目かのヤマ場に

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いま最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ!
その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。

10月15日(木) ポンド/円

基調
波乱含み

目先の注目材料
・英EU離脱協定案協議
・主要国株価、国際商品価格

何度目かのヤマ場に

英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitを巡る楽観的な見方が広がる中、ポンドが堅調に推移しており、ポンド/円は、先週11日に約4カ月ぶり高値となる137.90円前後まで上値を伸ばす場面もあった。
10日に行われたジョンソン英首相とバラッカー・アイルランド首相の首脳会談や、11日のバルニエEU首席交渉官とバークレイ英EU離脱担当相の会談後などを経て離脱協定案合意への期待が高まっている。
本日も、バルニエ首席交渉官が「今週の合意はなお可能」と発言した事などから、ポンド/円は137円台前半で高止まりしている。
仮に、英国とEUが17-18日のEU首脳会議で新たな離脱協定案に合意できるとの確信が得られれば、140円台の回復も視野に入りそうだ。
ただし、たとえ英国とEUが合意しても、野党が過半数を握る英議会がその合意案を承認しないリスクは残る。
首脳会議の翌日19日までに英議会の承認を得られなければ、ジョンソン首相は法律に沿って3カ月の離脱延期を要請しなければならない。
ところが、ジョンソン首相がこの法律に従わず、EUに延期を要請しない可能性(あるいは要請しても承認しないよう働きかける可能性)も取り沙汰されており、そうなると一気に先行きが不透明化する事になる。
早期解散総選挙などの政局不安に留まらず、場合によっては「合意なき離脱」の懸念が再燃する事にもなりかねない。
ポンド/円はひとたび反落すれば、8月以降の反発の半値押しにあたる132円台前半まで押し戻されてもおかしくないだろう。
今週は、ポンド相場にとって何度目かの「ヤマ場」となりそうだ。

 

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