シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。
ドル/円
IMMポジションドル/円
ポイント
【先週から一転、円ロング・ショートともに増加】
8月27日時点で円のポジションはドルに対して3.4万枚の買い越し(ネットロング)。
円ロングが1.0万枚増、円ショートも0.7万枚増えたが、ロングの積み増しがやや優勢だったため、ネットロングは昨年6月以来の水準に増加した。
期間中のドル/円相場は米中の報復関税合戦により両国の対立がヒートアップする中で、7カ月半ぶりに104円台を付けたかと思えば、すぐに106円台まで切り返すなど、激しい値動きが続く中で、投機筋の間でも強弱感が対立した様子が見て取れる。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ネットショートほぼ横ばい】
8月27日時点でユーロのポジションはドルに対して3.9万枚の売り越し(ネットショート)。
ロング、ショートいずれも増加したが、増加枚数が同程度であったため、ネットショートは前週からほぼ変わらず。
ドルが弱含む場面で、消去法的にユーロが買われる面も見られたが、1.10ドル台を中心に推移していた時期だけにポジションの積み増しに大差は出なかった模様。
ポンド/ドル
IMMポジション ポンド/ドル
ポイント
【ネットショート3週連続減少】
8月27日時点でポンドのポジションはドルに対して8.9万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートに比べロングポジションの増加がやや優勢だったため、ネットショートは0.3万枚減少。
メルケル独首相がEUと英のブレグジット交渉に前向きな発言をした事などが投機筋のポンドロング増加に繋がったと見られる。
一方で、ジョンソン英首相が10月中旬まで議会を閉会にするなど混乱も続いており、ショートカバーの動きはごく控えめであった。
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IMMポジション
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