保守党の新しい党首を選ぶ党員選挙について、投票用紙が配布されるのは7月6日の予定だ。
予定通り7月24日に新首相が就任した後のスケジュールを俯瞰すると、10月末のEU離脱期限まであまり時間の余裕が無いことがわかる。どういうことか、順に確認して行く。
まず、7月25日からは英議会が「夏休み」の予定で、9月初旬の議会再開まで協議が行えない。
また。9月に入ると主要各党の「党大会」の準備がはじまり、また議会は休会となる。
ということで、英議会の本格的な再開は10月初旬からと見られている。
このような日程から、6月30日にジョンソン候補はインタビューに答え、英議会を休会にすることで、あえて「合意なき離脱」を断行する選択肢もある旨のコメントをしている。
(この発言の目的は、EU側と再交渉を行うためとされている)
いずれにせよ、限られた期間の中で、EUとの再交渉や英下院での離脱協定案の合意はできるのか、EU離脱期限の更なる延期もありえる状況のため、関連報道に注意したい。
英国では7月中に新首相が決まる見込みだ。メイ首相の辞任を受けて行われた与党・保守党の党首選はジョンソン前外相とハント外相が決選投票に進んだ。党員による投票が22日にかけて行われ、23日には新党首が決まり、翌24日に新首相が誕生する予定となっている。
ジョンソン氏は強硬離脱派として知られ、「合意なき離脱」も辞さない構え(その可能性は百万にひとつとしたが)とされる。
一方、ハント氏は当初こそ「合意なき離脱」には否定的とされたが、6月30日のインタビューで「議会の承認が得られる見通しがたたない場合、10月初旬に合意なき離脱を決定する」と述べており、足元では党員受けの良い「離脱ありき」に傾いている模様。
こうした点を踏まえると、どちらが勝つにせよ、「合意なき離脱」の可能性が高まるため、7月のポンド相場は上値の重い展開となる公算が大きい。
なお、22日にかけてテレビなどで両者による討論会が複数回行われる見込みであり、欧州連合(EU)からの離脱=Brexitに対するスタンスが改めて注目されそうだ。
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