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【ドル円見通し】40 年ぶり高値、162円が目前に...ドル円は買っていい?介入と米PCEに注目 FX分析 2026年6月22日

 

2026年6月22日 ドル円 今週の見通しと予想レンジ

作成日:2026年6月22日 11時50分

6月22日~26日のドル円は、米個人消費支出(PCE)価格指数、米2年債利回り、日本当局の発言、そしてテクニカル面の過熱感をどう組み合わせて見るかが焦点になります。米金利の先高観を重視すれば、ドル円はなお底堅いと見られます。一方で、162円前後では日本当局による為替介入への警戒感が強まりやすく、単純に「ドル買いでよい」とも言い切れません。

ただし一番大切なのは、相場の正解を探すことではなく、自分がどの材料を重く見るのかを整理することです。

今週のドル円の予想レンジ159.20円〜163.00円

ドル円見通し、日米短期金利と日本当局の姿勢が交錯

足元の米ドルは、米2年債利回りの高止まりに支えられ、ドル円は161円台後半まで上昇し、2024年高値の161.95円前後に接近しています。米連邦準備制度理事会(FRB)は6月17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を3.50~3.75%に据え置きました。声明では、景気が底堅く、インフレもなお高いとの判断が示されています。米国の金利の先高観測がドルを支えています。

また、通常なら日米10年債利回り差がドル円の方向性に影響を与えやすいですが、今回は金利動向により敏感に反応しやすいとされる、2年債利回り差を通じてドル円の下値は支えられている状況です。そのため、日米2年債利回り差を重視したいところです。

ただし、上昇すればするほど、日本の通貨当局による介入警戒が強まりやすい点も忘れてはいけません。162円前後では上値追いに神経を使う展開となりそうです。

片山大臣の警戒発言、強まればドル円の重し

日本側では、円安進行への警戒感が強まっています。片山財務相は6月22日、為替市場への対応について「いつでも適切な行動を取る用意がある」との姿勢を改めて示しました。しかし、介入は米国との政策協調や効果の持続性も意識されるため、実施の有無については依然として不透明です。

また、日銀は利上げ方向を維持していますが、米国との金利差はなお大きく、円買い材料としての効果は限定的です。したがって、日銀の利上げ姿勢は円高方向への主因というより、ドル円の上値を抑える補助的な要因としてのみ意識されそうです。

米インフレ、高まればドル円は再上昇

今週の最大の注目材料は、6月25日に発表される5月の米個人消費支出(PCE)価格指数です。PCEは、FRBが重視する物価指標であり、結果次第で米2年債利回りとドル円が大きく動く可能性があります。

5月の個人所得は前月比+0.4%増、個人消費は+0.6%増が市場予想の中央値とされ、消費はやや強めの内容が見込まれます。

物価面では、PCEデフレーターが前月比+0.5%上昇、コアPCEデフレーターが+0.4%上昇と見込まれています。市場予想はそれぞれ+0.4%上昇、+0.3%上昇のため、予想どおりならインフレの粘着性が意識されそうです。前年比では、PCE価格指数が+3.8%から+4.1%へ加速、コアPCEも+3.3%から+3.4%へ小幅に加速する見通しです。

PCEが強い結果となれば、FRBの利下げ観測は後退し、米2年債利回りを通じてドル円を支える材料になりそうです。一方、予想を下回れば、ドル買いの巻き戻しが出やすくなります。ここは、今週の相場観を分ける重要な分岐点です。

シカゴ通貨先物ポジション、2024年以来の円売り水準

シカゴ通貨先物(円)投機筋(Non-Commercial)のポジション 2026年6月9日時点

シカゴ通貨先物(円)投機筋(Non-Commercial)のポジション 外為どっとコム

投機筋のポジションも円安方向に傾いています。米商品先物取引委員会(CFTC)の6月9日時点データでは、円買いポジションは前週比で+6,671枚となり、円売りポジションは前週比で+22,922枚となっています。投機筋ポジションの売り越しは前週比で+16,251枚となっています。これは、円売りが相場上昇の「燃料」になっていることを示す一方、介入警戒や米金利低下がきっかけになれば、ポジション解消による急な円買い戻しが起こるリスクもあります。


※6月16日分は6月19日が奴隷解放記念日で米国が祝日だった影響で、6月22日のNY午後(日本時間23日早朝)に発表されます。

ドル円日足テクニカル分析、10日線サポートに上昇幅拡大となるか

ドル円 日足/10日移動平均線/RSI 2026年6月22日

ドル円 日足/10日・50日移動平均線/RSI(9日) 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

テクニカル面では、上昇基調が続いています。現在値は10日移動平均線の160.65円付近、50日移動平均線の159.15円付近を上回っており、地合いは底堅い状態です。下値では、まず10日移動平均線が支持線として意識されます。

一方、9日RSIは75.3まで上昇しており、短期的には買われ過ぎ感も出ています。上昇トレンド自体は崩れていませんが、162円台から163円にかけては、利益確定売りや介入警戒が強まりやすい局面です。日足では、節目を終値で明確に抜けるかどうかを確認することが重要です。

プロの視点と、ご自身のシナリオの組み立て方

メインシナリオは、米金利高が下値を支え、介入警戒とテクニカル面の過熱感が上値を抑える相場です。今週の想定レンジは159.20円~163.00円と見ます。

米個人消費支出(PCE)価格指数が市場予想を上回れば、米2年債利回りが上昇し、ドル円は162円台からレンジ上限の163.00円方向を試す可能性があります。ただし、RSIが75台まで上昇しているため、短期的には過熱感があります。162円前後では日本当局の介入警戒も強まりやすく、上昇しても一気に上値を伸ばすというより、利益確定売りをこなしながらの神経質な展開になりそうです。

下値では、10日移動平均線の160.65円付近が最初の支持線です。ここを下回ると160円割れを試す可能性がありますが、50日移動平均線の159.15円付近と想定レンジ下限の159.20円が近いため、159円台前半では押し目買いが入りやすいと考えられます。

ただし、これはあくまで一つの見方です。ご自身が「米金利高を重く見るのか」「介入警戒を重く見るのか」「RSIの過熱感を重く見るのか」によって、戦略の組み立て方は変わってきます。

【あなたの見通しは?】

  • A:米PCEが強く、米2年債利回りも高止まりし、ドル円は162円台から163.00円方向を試す
  • B:162円前後では介入警戒とRSIの過熱感が重く、上昇しても伸び悩む
  • C:PCEが予想を下回り、米2年債利回りが低下し、160円台前半から159円台前半まで調整する

どれを選ぶかよりも、なぜその選択肢を選んだのかを言葉にすることが大切です。相場観は、当たるか外れるかだけでなく、判断の前提を持てているかで次につながります。

今後の重要イベント

  • 6月24日(水) 日本 8:50 日銀「主な意見」(6月15日・16日開催分)
  • 6月24日(水)日本 15:40 植田総裁<氷見野副総裁代読>
  • 6月25日(木)日本 10:00 田村日銀審議委員、発言
  • 6月25日(木) 米国 21:30 5月個人所得・個人消費支出、米個人消費支出(PCE)価格指数
  • 6月25日(木) 米国 21:30 5月耐久財受注
  • 6月26日(金) 米国 23:00 6月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
 
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