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なぜ日本経済は30年も停滞したのか?お金の流れと生産性から経済を読み解く|著:永濱利廣【BOOKREVIEW】2026年3月1日

「生産性が低い」「給料が上がらない」——ニュースでよく聞くこれらの言葉、実は全部つながっています。第一生命経済研究所の首席エコノミスト・永濱利廣氏が、お金の流れと生産性の視点から日本経済の停滞メカニズムをやさしく解き明かします。

💡 なぜ今この本を読むべきか?

「賃上げ」がニュースを賑わせていますが、そもそもなぜ日本の給料は30年も上がらなかったのか?——その答えは「生産性」にあります。生産性が上がらなければ企業の収益は伸びず、賃金も据え置き。本書はこのシンプルだけど見落とされがちな構造を、お金の流れから丁寧に解き明かしてくれます。

🎯 こんな人に読んでほしい

● 経済ニュースを見ても「結局どういうこと?」とモヤモヤする
● 日本の「失われた30年」の原因をちゃんと理解したい
● 生産性や賃金の話を、自分ごととして捉えたい

📊 本書のポイントを3つに凝縮

① お金が「回らなくなった」のが停滞の正体

バブル崩壊後、日本企業は過剰な借金・雇用・設備の整理に追われ、投資や消費を抑え込みました。この需要不足こそが「失われた30年」の核心だと永濱氏は分析しています。

② 生産性向上は「企業も労働者も潤う」仕組み

生産性が上がれば企業の収益性と競争力が高まり、結果として賃金も上がる。つまりパイそのものを大きくする話であり、単なるコスト削減とは本質的に違います。

③ 為替の裏には「財政政策」がある

2025年のユーロ高は、欧州が国防強化のために積極財政へ転換したことが背景にあると永濱氏は分析。為替は金利差だけでなく、その国の財政政策にも大きく左右されるという視点は、投資にも直結する学びです。

💰 知っておきたいキーワード

●近隣窮乏化——通貨安や高関税によって他国の犠牲の上に自国経済を立て直そうとすること。各国が同じことをやれば世界全体の貿易が縮小し、全員が貧しくなる「負の連鎖」に陥ります。トランプ政権下の貿易政策を考えるうえでも、押さえておきたい概念です。

🌟 お金の流れが分かると、経済の見え方が変わる

永濱利廣氏の『お金と経済―日本の生産性を高める仕組みと法則―』は、日本経済の停滞メカニズムから国際金融の構造問題まで、お金の流れを軸にすっきり整理してくれる一冊です。「木を見て森を見ず」な経済理解から脱却し、全体像をつかむ力を養えます。

経済を「自分ごと」として捉え直す——その第一歩として、ぜひ本書を手に取ってみてください!

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「永濱利廣氏の解説(前編)」はこちら ▶

 

 

「永濱利廣氏の解説(後編)」はこちら ▶

 
第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト、内閣府経済財政諮問会議民間議員
永濱 利廣(ながはま としひろ)氏
1995年早稲田大学理工学部工業経営学科卒。2005年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。1995年第一生命保険入社。98年日本経済研究センター出向。2000年4月第一生命経済研究所経済調査部。16年4月より現職。国際公認投資アナリスト(CIIA)、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)。景気循環学会常務理事、衆議院調査局内閣調査室客員調査員、跡見学園女子大学非常勤講師などを務める。景気循環学会中原奨励賞受賞。著書に「お金と経済」、「新型インフレ」、「「エブリシング・バブル」リスクの深層」など多数。
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