
ここまでの相場、見通し
S&P500は高値圏(6,840近辺)で一進一退、米経済指標の弱さとAIによるSaaS選別が重しとなり調整中です。市場は指標悪化を「景気後退リスク」と捉え始めており、今夜の米CPIを見極めるフェーズです。S&P500に底堅さは残るため、安易な売り(ショート)は持たず、高値圏レンジ継続をメインシナリオとします。
今週のS&P 500:米経済指標の陰りと、SaaSの「付加価値」再評価
今週のS&P 500は高値圏での一進一退が続き、週末にかけて調整色が強まりました。
1. 下落の背景:米マクロ経済が弱い
昨日(2月12日)のS&P 500下落は、これまで市場を支えていた「経済は堅調である」という前提に対し、以下の指標が冷や水を浴びせたことが要因です。
- 労働市場の変調:新規失業保険申請件数が予想を上回る22.7万件となり、堅調と思われていた米雇用環境の翳りが意識されました。
- 実体経済の減速:米住宅関連指標などが予想を下回り、景気後退懸念を強めました。
- CPI警戒感:本日発表の米CPIを前に、ポジション調整(リスクオフ)の動きが加速しました。
これまでは「悪いニュース(指標悪化)=利下げ期待=株高」という反応でしたが、昨日は素直に景気リスクとして嫌気されました。一方で、インフレ再燃のリスクが完全に消えたわけではなく、スタグフレーション的な動きへの警戒感も燻っています。
2. 構造的変化:生成AIの普及で、ソフトウェア企業の将来収益への見方が揺れやすくなっている可能性
マクロ要因に加え、今週のハイテク株下落(特にソフトウェアセクター)には、ここまでけん引してきたAI相場に由来するものだったと整理できます。
- 「痒いところに手が届く」だけでは不十分:SaaS製品自体は便利であり、今後も業務に不可欠なため、極端な「SaaS不要論」は行き過ぎでしょう。しかし、生成AIの進化により「ユーザー自身が簡易ツールを作れる」時代になったことは事実です。
- 付加価値の希薄化:ユーザー側で代替可能になれば、これまでのような高い付加価値(プレミアム)は維持できません。現在の株価下落は、「SaaSの死」ではなく、AI進化の中で避けられない、また適正な調整プロセスであると言えます。
3. 今後の焦点:本日夜と来週の展望
目先の方向性は、今夜の指標と来週の企業決算、そして何よりチャート(値動き)が事実を語ります。
- 本日(2/13)夜のCPI:市場予想は前年比+2.5%ですが、予断を持たずに結果を待ちたいと思います。インフレ再燃は十分あり得るシナリオとして警戒しつつ、数字が出た後の市場の反応(プライスアクション)を確認してから動くのが賢明です。
来週(2/17週)の主なイベント
- 2/17(月):米国休場(プレジデント・デー)
- 2/18(火):FOMC議事要旨
- 2/19(水):Walmart決算。消費の底堅さを確認する重要イベントです
ファンダメンタルズまとめ
現在のS&P500は調整局面ですが、依然として高値圏でのレンジ内での推移です。
ここ数年、幾度もの危機が囁かれながらも、米国株は結局底堅く推移してきました。そのため、安易に売りポジション(ショート)を持つことはリスクが高いと考えます。
「高値更新への期待」は捨てず、ニュースヘッドラインに振り回されることなく、チャート形状を重視して次のトレンド発生を待ちます。
S&P500 テクニカル分析:レンジ内に留まれるのか

テクニカル分析:正念場の「6,735」攻防
チャートは高値圏(約7,000ポイント)での抵抗を受け、短期的な調整局面に入っています。上昇トレンドライン(黄色の点線)の下方に位置しており、ここからの反発か、下落の加速化かが来週の焦点です。
- 移動平均線(SMA10):
ローソク足は10日単純移動平均線を明確に下抜けて推移しており、短期トレンドは「弱気」です。反発した際は、このSMAラインが最初の上値抵抗(レジスタンス)として機能する可能性があります。 - RSI(相対力指数):現在36
売られすぎ水準である「30」に接近しています。過去の傾向からRSIが30近辺まで低下した後に反発することが続いており、今回も「そろそろ下げ止まり」が近い可能性を示唆しています。 - 重要価格帯:6,735
直近安値である6,735が重要なサポートラインです。- シナリオA(維持):6,735付近で下げ止まり、陽線が出れば「押し目完了」となり、再度の高値トライが期待できます。
- シナリオB(ブレイク):ここを明確に割り込むと、上昇トレンドラインの下限を割ることになり、6,600台への調整深化リスクが高まります。
テクニカル分析まとめ:
「RSI 36」という水準は、新規売り(ショート)を仕掛けるには遅すぎ、むしろ反発を警戒すべきレベルです。6,735付近でのプライスアクション(値動き)を見極め、サポートされるようであれば買い向かう準備を整える場面です。
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