ポンド/円今日の見通し「英CPIが反発してもBOEの利下げ織り込みへの影響は軽微？」FXトレード戦略　2025/7/16

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ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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ポンド(GBP)トレードに関わる現在までの相場トピック

本日15:00 英6月CPI発表！
・6月18日に発表された、英5月消費者物価指数（CPI）は前年比+3.4%で市場予想（+3.3%）を上回ったものの、前月（+3.5%）から低下した。CPIコアは+3.5％で前月（+3.8%）から低下し、サービスCPIは+4.7％だった（前月+5.4%）。

・7月11日に発表された英5月月次国内総生産は前月比-0.1%で予想（+0.1%）を下回り2カ月連続のマイナス成長となった。
5月15日に発表された、英1-3月期国内総生産（GDP）は前期比+0.7%で市場予想（+0.6％）を上回った。

・英6月製造業購買担当者景気指数（PMI）・改定値と6月サービス業PMI・改定値はそれぞれ47.7、52.8となった。製造業は速報値から修正がなかったが、サービス業は速報値（51.3）から上方修正された（7月1日、3日）。

・6月19日の会合でイングランド中銀（BOE）は政策金利を4.25%に据え置いた。金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中6人が据え置きを支持、3名は25bp利下げを支持した。

・6月10日に発表された英5月失業率は4.5%で前月（4.4%）から上昇。2-4月週平均賃金（除賞与）は前年比+5.3％と市場予想（+5.5%）や前月（+5.6%）を下回った。

今日のポンド(GBP)トレード　メインシナリオ

英CPIが反発してもBOEの利下げ織り込みへの影響は軽微？

本日は英6月消費者物価指数（CPI）が発表される。市場予想は前月から横ばいとなる前年比+3.4%となっている。英中銀（BOE）は昨年8月に利下げを開始、その後は「段階的で注意深いアプローチを続ける必要がある（ベイリー総裁）」との認識から、一会合ごとに利下げと据え置きを繰り返している。インフレ率はBOEの目標（2%）を大きく上回っているが、BOEが重視するサービスCPIは2023年7月以降鈍化傾向にある。また、月次GDPが2カ月連続（4月、5月）でマイナス成長となっているほか、英5月小売売上高も前月比-2.8%と大幅に悪化していることもあり、景気減速への懸念も強まっている。こうした背景から、市場は次回8月7日の金融政策委員会（MPC）で25bp（0.25%ポイント）の追加利下げが実施されることを9割超織り込んでいる。英6月CPIが市場予想を上回る結果となった場合には、インフレ鈍化への期待が後退し、ポンドは買われることになるだろう。ただし、BOEは5月に公表した金融政策報告内で、「インフレは短期的に反発し、9月までにインフレ率が+3.7%まで上昇する」との見通しを示していた。そのため、BOEの利下げ織り込みへの影響は軽微なものとなりそうだ。

ポンド/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

15:00 英6月CPI

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

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【情報提供：外為どっとコム】

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