
総括
FX「米中関税問題も決着したわけではない。来週はGDPなど重要指標あり」人民元見通し
(通貨10位、株価13位=上海、香港ハンセンは3位)
予想レンジ 人民元/円 20.1-20.6
(ポイント)
*米中の一時的関税合意は8月12日まで
*人民元は年初来10位、11位のドルと共に歩む
*6月PMIは小幅改善
*来週はGDPなど重要指標の発表
*物価の伸び悩みは続く
*中国経済、今年19.5兆ドル超える見通し
*米財務長官:中国が希土類磁石の輸出を加速させることを期待
*対米関税問題を避けるため他国への積極外交を展開している
(人民元は10位、米ドルは11位。ハンセン指数は伸び幅縮小で20%割る)
6月は8位、ドルが10位(円が9位で米中に割り込んだ)。年間では人民元は年初来10位、11位のドルと共に歩む。上海総合指数は年初来4.22%高、香港ハンセン指数は19.1%高。10年国債利回りは1.65%。
(物価の伸び悩みは続く)
6月の消費者物価は前年同月比0.1%上昇。予想は0.1%下落。5月は0.1%低下。
インフレの伸び悩みが続いており、物価や企業収益、賃金の下落という悪循環を防ぐため、当局には刺激策の強化に向けた圧力が高まる可能性がある。すでに激しくなっている企業間の競争にも拍車が掛かっており、当局は値下げ競争を抑制しようとしている。
6月生産者物価も下落。マイナス幅は2023年以来2年ぶりの大きさとなった。前年同月比3.6%低下と、33カ月連続のマイナス。
(来週は重要指標の発表)
今週の土曜日から来週にかけて、6月貿易収支、2Q・GDP、6月小売売上、 鉱工業生産、固定資産投資、失業率の発表がある
(中国経済、今年19.5兆ドル超える見通し)
中国国家発展改革委員会は、2025年末に終了する現在の5カ年計画に関する会見で、経済規模が今年140兆元(19.5兆ドル)を超えるとの見通しを示した。
米国は約29兆ドル、日本は約4.2兆ドル。
(米国は中国人による農地購入の禁止を働きかけている)
ローリングス米農務長官は7月8日、「国家安全保障上の利益」を考慮し、米国政府は州議会と協力し、中国などからの購入者による米国農地購入の禁止を推進していくと述べた。
(アフリカ外交)
中国開発銀行と南部アフリカ開発銀行は21億人民元の融資協定に調印し、融資資金はアフリカのインフラ、エネルギー、情報通信、水利衛生、製造業などの分野のプロジェクトを支援するために使われる。
テクニカル分析(人民元/円)
ボリバン2σ上限まで戻す
日足、6月23日の長い上ヒゲで下落も雲の上に留まる。その後2σ上限越えまで上昇。7月7日-9日の上昇ラインがサポート。6月23日-7月9日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
週足、再びボリバン中位越え。先週は下ヒゲが長い。6月2日週-30日週の上昇ラインがサポート。5月12日週-6月23日週の下降ラインが上値抵抗。5週線上向き、20週線下向き。
月足、5月、6月は連続陽線。今月も陽線スタートだが5月、6月の高値を上抜いていない。5-6月の上昇ラインがサポート。5月-6月の下降ラインが上値抵抗。5か月線、20か月線下向き。
年足、2024年までは5年連続陽線。2025年は陰線スタート。23年-24年の上昇ラインを下抜く。

チーファンラマ
米中関税おさらい
現在の米中間の関税状況は以下の通り。
5月14日に米国の中国への追加関税は145%から30%に、中国によるアメリカへの一律の追加関税は125%から10%になった。
このうちトランプ政権の「相互関税」にひもづく24%分は90日間の一時的な停止だが、残りの91%は取り消すとしている。
なお、90日間の停止の起点は、5月14日。90日後は8月12日。

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