午前の為替予想は… 「有事のドル買いは一巡」 FRBの7月利下げの可能性に注目移る
作成日時 :2025年6月24日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉
ドル円予想レンジ
144.800-146.800円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は終値ベースでは前営業日からほぼ横ばい。週末の間に米国がイランの核施設を攻撃したことで「有事のドル買い」が先行し、約6週間ぶりに148円台へと上昇する場面も見られた。ただ米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン副議長が条件次第では7月の利下げを支持する可能性があると発言したことで一転ドル売りとなり146.00円付近まで下落した。
米国のイラン核施設攻撃に対するイランの報復が限定的なものに終わったことや「トランプ米大統領が中東でのさらなる軍事関与を望んでいない」と伝わったことから、中東情勢を巡る「有事のドル買い」は一巡したと考えられる。なお、昨日はタカ派として知られるボウマン副議長が7月利下げの可能性を示唆した。先週はウォラーFRB理事が同様の発言をしていることから、FRBが利下げ再開に向けた地ならしに入ったとの見方もある。本日はパウエルFRB議長が下院金融サービス委員会にて議会証言を行うことから発言内容に注目が集まる。ドル/円は日足一目均衡表の雲上限や同転換線が通る145円台半ばが目先のサポートとなりそうだが、同水準を下抜ければ145円割れを試す展開も考えられる。
今朝 最新のドル/円チャート
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
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