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【見通し】NY為替見通し=注目経済指標多数発表予定、前日トリプル安受けて激しい相場展開か

ドル円は欧州入り後からは昨日の米トリプル安を嫌気し上値が切り下がる中、163円を割り込むと介入警戒のパニック的な売りも入り162.30円まで下値を広げている。

 本日のNY為替市場におけるドル円は、米国で複数の重要経済指標の発表が予定されていることから、その結果に敏感に反応する展開となりそうだ。加えて、前日のトリプル安(株安・債券安・ドル安)の流れが継続するのか、さらに米国とイランの軍事衝突の激化なども相場を動意づける要因となるだろう。

 経済指標では、米連邦準備理事会(FRB)が重視するインフレ指標である6月の個人消費支出(PCE)デフレーターが公表される。6月の消費者物価指数(CPI)はヘッドライン、コアともに市場予想を大幅に下回る結果となったものの、その後のFRB当局者の発言では一時的な下振れとの見方が多く示されており、インフレが持続的な低下局面に入ったとの認識は依然として限定的だ。市場予想では、総合・コアともに前回から小幅な鈍化が見込まれているが、CPIと同様に予想を大きく下回る内容とならない限り、市場の反応は限定的となる可能性がある。PCEはCPIよりも対象品目やカバレッジが広いことから、インフレ鈍化が経済全体へ広がっているかを見極めるうえで重要な指標となる。

 また、本日はPCEと同時に4-6月期国内総生産(GDP)速報値も発表される。重要指標が同時刻に公表されることで、市場がどの指標を材料視するのか見極めづらく、発表直後は相場が乱高下する可能性もありそうだ。

 加えて、本日の時間外取引でも米債は売られ、ドル安が進んでいる。現時点では米株指数先物は堅調推移だが、株安も進めば、本日もトリプル安がさらに進む可能性もありそうだ。また、米国とイランの軍事衝突の激化が伝われば、米金利上昇がドル買いではなくドル売りにつながる展開へ再び転じる可能性もあり、本日の市場の動きはこれまで以上に注目される。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値めどは、23日高値163.99円。超えると節目の164.50円や165.00円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値めどは、日足一目均衡表・基準線162.24円や17日安値162.13円。


(松井)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ