【ドル円週間予想】 上値余地を探る動き。下値リスクにも注意。146.50超えで終えれば一段の上昇へ。
直近の日足は寄付き安値の陽線引けとなり、続伸しました。この陽線が144.50-60にあった日足の抵抗を上抜けて終えており、下値リスクが若干後退して上値余地を探る動きが強まると見られます。一方で、1月に付けた158.87を基点として上値を切り下げる流れを変えておらず、下値リスクを内包した状態にあります。この週足のレジスタンラインは146.20-30に位置しており、これを上抜けて終えるまでは下値リスクを残します。また、これを上抜けて終えた場合でも中期トレンドがまだ弱いことから、急伸にも繋がり難く、148.10-20超えから厚くなる上値抵抗にぶつかる可能性にも注意が必要でしょう。また、大幅に続伸した場合でも150~151円台はまだ大きな壁となります。一方下値は、144.00-10以下にやや強い抵抗が出来ていることや、先週の値動きの中で142円台の足元をしっかり固めて立ち上げており、今週いっぱいは下値余地も限られる可能性が高いと見ています。但し、143.00-10の抵抗を下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯します。日足の上値抵抗は145.00-10,145.70-80,146.20-30,147.00-10に、下値抵抗は144.00-10,143.60-70,143.00-10,142.00-10にあります。21日移動平均線は144.63に位置しており、若干上抜けていますが“ダマシ”の範囲内です。また、120日、200日線は149.50と149.49に位置しており、上値を抑え込んだ状態に変わりありません。
一方直近の週足を見ると、実体が小さく下ヒゲのやや長い陽線で終え、2週連続陽線引けとなりました。この陽線が下値トライに失敗した形となったことから、この反動で週初から上値トライの動きが先行すると見られますが、今年1月に付けた158.87と5月に付けた戻り高値148.65を結ぶ週足のレジスタンスラインが、146.30-40に位置しており、これをしっかり上抜けて越週するまでは下値リスクを残した状態です。また、これを上抜けて越週した場合でも中期トレンドが弱いことから上下動を繰り返す可能性が高く、148円台から厚くなる上値抵抗を抜けきれない可能性にも注意が必要です。逆に、上値トライに失敗して143.50以下で越週した場合は、週足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。可能性がまだ低いと見ますが、140.50以下で越週するか、日足が139.50を割り込んで終えた場合は、新たな下落トレンド入りの可能性が生じます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は145.40-50,146.30-40,147.00-10に、下値抵抗は143.80~144.00,143.60-70,142.10-20にあります。31週、62週移動平均線は150.16と151.12に位置しており、中期トレンドは“ドル弱気”の流れに変わりありません。
今週の戦略は、ドル買いは144.00-10で押し目買い。損切りは143.30で一旦撤退です。ドル売りは145.70-80で戻り売り。損切りは146.50で撤退です。
上値は、145.00-10,145.40-50,145.70-80,145.90-00,146.20-30に強い抵抗がありますが、どこまでクリア出来るかトライする動きへ。146.50超えで終えた場合は下値リスクが後退して上値余地がさらに拡がり易くなりますが、中期トレンドが弱いためドル急伸にも繋がり難いでしょう。下値は、144.60-70に軽い抵抗が、144.30-40,144.00-10,143.80-90にやや強い抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想されますが、143.00-10の抵抗を下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯、142.70-80,142.40-50,142.00-10の抵抗を全て切り崩して142円割れで終えた場合は140~141円台にある下値抵抗の強さを再度確認する動きへ。140.50以下で越週するか、日足が139.50割れで終えた場合は、新たな下げトレンド入りの可能性が生じます。
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