日経平均、今が正念場!プロが見る上値・下値の分かれ道【外為マーケットビュー】
配信期間:公開日から2週間
※原則隔週の配信となります。次回配信は6月17日 (予定)
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
動画の要約・まとめ
【市場概況まとめ】日経平均・S&P500・金
■ 日経平均株価
トレンド状況
2023年10月以降、3万500円〜3万700円のサポートゾーンでの反発を複数回確認。底堅さは見えるものの、依然として中期トレンドは確定とは言えない。
今後の注目ライン
上値抵抗:3万9000円をしっかり突破できるかが重要。これを抜けると4万円台への展望が開ける。
下値リスク:3万5700円〜3万6000円を割ると、3万4000円台までの調整リスクが高まる。
■ S&P500
現在の水準:5803〜5805ポイント付近で揉み合い。
テクニカル視点:
上値:5967ポイント(週足)を超えると一段高の可能性。
下値:5800ポイントを割り込むと調整色が強まり、短期的には5600〜5400ポイント、場合によっては5000割れも視野。
投資判断:日足・週足ともに5800が重要分岐。割り込めば「一旦様子見」が無難。
■ 金(円建て)
トレンド分析:
昨年8月の1万804円が中期サポート。現在は1万5450〜1万5500円を明確に上抜けており、強気トレンド入りの兆し。
注目ポイント:
上昇ターゲット:1万5800円を突破すれば、1万6300円を目指す可能性。
下値リスク:1万5100円割れで短期調整、1万4500円を下抜けると1万3000円までの下落も想定。
背景要因:リスク回避の金買いが進行中。NY・ロンドン市場の動向も連動しやすく、ドル金相場にも注目が必要。
【まとめ】
現在の相場は、いずれも上値トライと下値警戒の分岐点に差し掛かっており、次の一手が方向感を決定する重要局面です。日経平均・S&P500・金いずれも主要サポートラインの攻防に注目し、過度なポジションは控えめに、冷静な状況判断が求められます。

外国為替ストラテジスト
旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より、テクニカル分析の第一人者、若林栄四氏の下でテクニカル分析を研究、習得する。同行退職後、1998年まで在日米銀などでカスタマー・ディーラーや外国為替ストラテジスト、資金為替部長を歴任。現在は外国為替ストラテジストとして、テクニカル分析に基づく為替相場レポートを発信中。各種メディアへの出演も多数。
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