午前の為替予想は… 広がる楽観論と月末フローが支え 下落基調の戻りを試す局面
作成日時 :2025年5月29日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉
ドル円予想レンジ
143.700-145.700円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円相場は約0.4%上昇。月末を控えたフローがドルを押し上げたと見られ一時145.08円前後まで上昇した。米国が欧州への高関税賦課を延期したことや、米消費者心理が改善したことも引き続きドルを支えた。
一時的とは言え、米国の関税リスクが後退したことが引き続きドルの買戻しを促しやすい。また、昨日実施された日本の40年債入札が低調に終わり、長期金利が上昇したことから、日銀による追加利上げは難しくなるとの見方が出ている。これを受けて、月末を前に大きく積み上がった円のロングポジションに調整が入る可能性もあるだろう。こうした中で、本日もドル/円は比較的底堅い動きになると予想される。一方で、米関税問題を巡る米景気悪化懸念や、米財政政策を巡る不確実性など、根本にあるドル売り材料は解決されていない。長期的なドル売りトレンドの中での戻りを試す局面と見ておくべきだろう。ドル/円は日足一目均衡表の基準線(145.31円前後)や5月20日高値(145.53円前後)が位置する145円台半ばが目先の上値目途となりそうだ。同水準は5月12日高値から5月27日安値の半値戻し(145.37円前後)でもある。材料面では米1-3月期国内総生産(GDP)・改定値や米新規失業保険申請件数が発表される。
今朝 最新のドル/円チャート
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
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