「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆：外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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最新のマーケット情報まとめ
＜今週の振り返り＞
今週の月曜日は米中協議により窓明けでスタート
米中間の関税引き下げ合意（中国の対米関税は30%、米国の対中関税は10%を90日間引き下げる）
来週に日米間の2国間協議が検討中であり、円安是正に関する議論への警戒感が強まったことで円買い優勢
窓は週末までに埋まる展開となった
＜テクニカル分析＞
日足では145円が意識されている水準、終値ベースで下抜けると下落圧力が高まる
移動平均線（20日線）は144.20円付近、142円を割り込むと140円割れも視野に
＜来週の注目ポイント＞
米中関係の動向
トランプ大統領と習近平国家主席の会談（今週末に予定）
進展次第では来週月曜に窓明けの可能性
日米為替協議への警戒
5月20日〜23日のG7財務相中央銀行総裁会議（カナダ）
ベッセント財務長官と加藤財務相の2国間協議が検討中
協議が決定的になれば円高圧力が高まる可能性
＜経済指標＞
5月22日：米国PMI発表（米中共同声明後の景況感を反映）
5月23日：日本のCPI発表（高止まり予想）
本日のGDP発表は予想以上に悪化
中村日銀審議委員は「当面は金融政策現状維持が適当」と発言
＜結論＞
ドル円相場は円安是正への警戒感から下値を探る展開が続く見通し。145円の節目を下回ると一段の下落リスクが高まる。反発しても来週末までは上値の重い展開が続く可能性が高い。日米為替協議の有無と内容が最大の焦点となる。同時に米中貿易関係の進展も注視すべき材料。基本的には円高圧力が優勢となる状況が続くと予想される。
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『最新のドル/円相場を解説』
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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