
午前の為替予想は… 相互関税発動前の150円台回復も視野
作成日時 :2025年5月13日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
ドル円予想レンジ
147.200-150.000円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は終値ベースで約2.1%上昇。米国と中国の双方が、90日間の期限つきながらも関税の大幅引き下げで合意したことを受け、貿易戦争を巡る懸念が後退した。ベッセント米財務長官が合意内容を発表した欧州市場序盤にドル買い・円売りが加速すると、NY市場では米国株の大幅高や米長期金利の上昇を背景に4月3日以来の高値となる148.65円前後まで上値を伸ばした。米中それぞれの関税率は、4月2日(日本時間3日)の米相互関税発動前の水準に引き下げられ、NYダウ平均株価は発動前の水準を回復した。ドル/円も米相互関税発動直前の水準である150円前後までは、目先的に戻りの余地があろう。本日は米4月消費者物価指数(CPI)の結果に注目が集まりそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げについて市場は、次回6月も見送りが濃厚で、次々回7月で「五分五分」と見ている。米4月雇用統計が予想以上に強かったことを踏まえると、4月CPIの伸びが市場予想を上回れば、市場の7月利下げ観測が後退する公算が大きい。ドル/円は節目の150円回復に向けた動きが強まるか、本日の展開が注目される。
今朝 最新のドル/円チャート

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株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
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