午前の為替予想は… 米中貿易協議の詳細見極めへ
作成日時 :2025年5月12日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉
ドル円予想レンジ
144.800-146.800円
前日の振り返りとドル円予想
9日のドル/円は終値ベースで約0.4%下落。週末に米中貿易協議を控え、緊張緩和への期待から買われていたドルに対するポジション調整の売りが中心となった。東京時間に4月10日以来となる146.18円前後まで上昇した後は、じりじりと上値を切り下げる展開となり一時144.83円前後まで下値を拡大する場面も見られた。
週末に行われた米中貿易協議では「著しい進展」があったと米中両国が発表したことで、週明けの本日は先週末よりも80銭ほど円安・ドル高で取引が開始されている。ただ、米中貿易摩擦解消に向けて具体的な策は発表されていないことから、リスク選好の動きには傾き切れていない。目先の上値目途としては、先週高値の146.18円前後が意識されそうだ。一方で、このところ米連邦準備制度理事会(FRB)の複数メンバーが早期の追加利下げに否定的な発言をしている。利下げに慎重なFRBと利上げに慎重な日銀の姿勢はドル/円の下値を支える一因だ。米中貿易協議の詳細が本日説明される予定のため、詳細が明らかになるまでは方向感を探る動きが続きそうだ。
今朝 最新のドル/円チャート
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
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