「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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最新のマーケット情報まとめ
●概要
ドル円相場のレンジは141円から144円程度
本日の注目は米国の1-3月期GDP速報値(予想はマイナス成長)
●市場の注目点
トランプ関税に関する世界の貿易交渉が主な焦点
特に米中貿易関係の進展が重要
●テクニカル分析
142円台に底値形成の兆し(ダブルボトム形成)
142.80円を突破すれば143円台後半を試す可能性
下方向では142円割れで141円半ば、さらに141円が視野に
●本日の注目経済指標
米国1-3月期GDP速報値(21:30発表):予想はマイナス成長(-0.2%)
ADP全国雇用者数(21:15発表):雇用統計の前哨戦
GDP速報値の重要性
予想通りマイナス成長となれば「米国リセッション」懸念が高まる
4-6月期もマイナス成長となれば2期連続マイナスでリセッション入りの可能性
マイナス幅が大きければドル売りが強まる可能性
●その他の注目点
第2回日米関税交渉が今夜から開始
インドと韓国が合意に至る可能性あり
トランプ大統領がFRBに利下げを求める発言を継続
明日は日銀政策決定会合:据え置き予想が強い
●日銀会合について
植田総裁の記者会見と展望リポートが注目点
トランプ関税の見極めが日銀の姿勢に影響
●結論
米国1-3月期GDPがマイナス成長となるか、そしてその幅がどの程度になるかが本日の最大の注目点。マイナス成長が確定すれば米国景気後退(リセッション)懸念が高まり、ドル売りが強まる可能性がある。特に予想(-0.2%)以上にマイナス幅が広がれば、ドル円は142円を割り込み141円台を探る展開も考えられる。また明日の日銀会合では据え置き予想が強いが、植田総裁の発言や今後の見通しが注目される。
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『最新のドル/円相場を解説』
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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