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相場分析ポイント解説
CFD市場の詳細分析
金(ゴールド)
金は先週のレビューでは陰線が出たため下向きと予想されてましたが、実際には水曜日から一気に反発し、戻り高値を超える力強い動きを見せました。水準的にもチャート的にも警戒すべき高値圏にありながらも、買い方と売り方のポジションバランスから判断すると、買いポジションを取らざるを得ない状況となっています。
特筆すべき点として、MACDインジケーターがゼロラインの高いところでゴールデンクロスを形成していることが挙げられます。これは非常に強気なシグナルと見なされ、加えて短期間でダイバージェンスも形成しています。チャート分析の観点からは、明らかに買いポジションが適切と判断される状況です。
銀(シルバー)
銀も金と同様に凄まじい上昇を見せており、その勢いはチャート分析の枠を超えるほどの急騰状態にあります。この急激な値動きは、通常のチャート分析手法だけでは十分に捉えきれないほどのモメンタムを持っています。
原油
原油市場は一方的な下落トレンドというわけではなく、むしろポンド円やオージー円などの通貨ペアに連動したような値動きを示しています。全体的な方向感は定まっておらず、市場参加者には慎重な判断が求められる状況です。
株式市場との関連
CFD全体と株式市場も明確な方向感が見られない状況が続いています。これは世界経済の不確実性や地政学的リスクが高まる中で、投資家が明確な投資判断を下しづらくなっていることを反映しています。
リスク管理の重要性
このような不安定な市場環境では、「一寸先は闇」という前提でポジション管理を行うことが極めて重要です。各週の始まりには大きな値動き(ブラックマンデー的な状況)が起こりうるリスクもあり、無理なポジション取りは避けるべきでしょう。
特に自分のポジションに固執せず、損切りポイントを明確に設定し、必要な場合には迅速に実行することが不可欠です。このような不安定相場では、強引にポジションを維持することで精神的・金銭的な疲弊を招く恐れがあります。
長期的な市場参加を目指すなら、一時的な損失を受け入れ、次の機会に備えることが賢明な戦略と言えるでしょう。特に高ボラティリティ環境下では、リスク管理を最優先する姿勢が重要です。
結論
CFD市場、特に金は現在強い買いシグナルを示していますが、全体的な市場環境の不安定さを考慮すると、どのようなポジションを取る場合でも適切なリスク管理が必須です。市場の先行きが極めて不透明な状況では、ポジションサイズの調整や明確な損切りラインの設定など、防衛的な取引姿勢を維持することが推奨されます。
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株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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