ドル円、151円を前に失速…このあと米3月消費者信頼感指数に注目集まる
欧米時間のドル/円予想レンジ：149.600-151.300円
東京市場のドル/円は、151円を前に失速する展開。序盤に150.94円前後と3月3日以来となる高値を付ける場面もありました。ただ、その後は日本株が上げ幅を縮小する中でやや円買いに傾くと午後には150.40円台まで弱含みました。欧州市場でも上値は重く150.30円台まで下値を切り下げています。
今夜は米3月消費者信頼感指数が発表されます。昨日の米3月サービス業PMI・速報値に続いて米国の景気後退懸念を弱め、ドル/円を151円台に押し上げることができるか注目です。ただ、市場予想は94.0となっており、前回（98.3）を下回り4カ月連続で低下すると見られています。トランプ関税による先行き不透明感などから予想以上に消費者マインドが悪化すればドル売りに繋がる可能性もあるでしょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、3本の移動平均線が上向きでRSIが50を上抜けたことなどから上昇の勢いが強まったと見れます。そうした中、終値で150円台へ上昇したこともあり上値をトライしやすいチャート形状となっています。3月高値151.30円を明確に突破すればさらに反発基調を強める可能性があります。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
3/25（火）
19:50 ブイチッチ・クロアチア中銀総裁講演
21:40 クーグラーFRB理事講演
22:00 米1月FHFA住宅価格指数
22:00 米1月ケース・シラー住宅価格指数
22:05 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
23:00 米2月新築住宅販売件数
23:00☆米3月消費者信頼感指数
23:00 米3月リッチモンド連銀製造業指数
25:00 ナーゲル独連銀総裁講演
26:00 米2年債入札（690億ドル）
3/26（水）
09:30☆豪2月消費者物価指数
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ：FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
