ドル円、一時149円台へ上昇…春闘における賃上げ率は2年連続で5%超え
欧米時間のドル/円予想レンジ:147.500-149.300円
東京市場のドル/円は、日本の株高や米長期金利の上昇を背景に148円台を回復。
2025年の春闘における賃上げ率が5.46%と前年(5.28%)を上回るも賃上げ要求平均(6.09%)を下回りました。日銀の利上げ観測に変化が見られなかったことから、一時149.01円前後まで上値を切り上げています。
NY市場では、米国の景気減速懸念がくすぶる中で米3月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値に注目が集まるでしょう。同指数の中で発表される消費者のインフレ期待も米長期金利やドルの動きに影響を及ぼす可能性があります。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、移動平均線が弱気のパーフェクトオーダーを形成しており下落基調に変化はありません。ただ、RSIが30ラインから上昇しておりやや反発基調を強めています。仮に20日線を突破するようだと150円台を視野に入れた相場展開となる可能性があります。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
3/14(金)
22:15 チポローネECB専務理事講演
23:00☆米3月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
----- G7外相会合
※☆は特に注目の材料
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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