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来週の為替予想(ユーロ/円 ポンド/円) 「欧州財政拡大と日銀利上げが綱引き」ハロンズ FX 2025/3/9 #外為ドキッ

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2025年3月7日 14時45分

欧州財政拡大と日銀利上げが綱引き

ユーロ/円・ポンド/円、底堅く推移

欧州委員会が防衛力強化に向けて総額8000億ユーロ(120兆円)規模の防衛計画を提案したほか、ドイツでも5000億ユーロ(約80兆円)のインフラ基金を創設するとともに、債務ブレーキを改革することで与野党が合意するなど、拡張的な財政策が欧州通貨を支えました。ユーロ/円は161.276円、ポンド/円も192.529円まで上昇しました。ただ、そこからは日銀の利上げ期待に伴う円買い戻しが強まり、ユーロ/円は159.11円レベル、ポンド/円は189.90円レベルまで押し戻されました。(各レート水準は執筆時点のもの)

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※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

ECB、利下げ期待後退

0.25%の利下げを決めたECB理事会の声明では、「金融政策は引き締め的」との文言が「(金融政策)実質的に制約的ではなくなりつつある」に変更され、利下げの必要性が限定されているとの認識が示されました。また、EUの防衛計画やドイツの債務ブレーキの緩和などの財政出動への期待もあり、ユーロをサポートしそうです。もっとも、拡張的な財政策は財政ルールに抵触しているフランス・イタリア国債の信用力を低下させる不安もあり、信用力低下からのユーロ安が将来的に起こる可能性も、頭の片隅に置いておきたいです。また、ユーロ圏に対する米関税賦課の問題は現在進行形で残っていますので、トランプ大統領が強硬な手段に出れば、ユーロ高の流れが失速する危険もあります。対円では、ユーロ高と円高が相殺する格好になっていますが、本邦の利上げ前倒し期待が燻る中で上値は重いのでは、ないでしょうか。

また、ポンドも欧州主要国の金利上昇から英国債利回りが上昇しているものの、本邦の利上げ期待に上値を抑えられやすくなっています。円高マインドがくすぶり続ける中で、ポンド/円も目先は上値の重さが意識されやすいのではないかと、考えています。

レジスタンスラインで上昇一服も(テクニカル分析)

ユーロ/円はダブルボトムの形を想起させる形状となっており、ネックラインの161.190円突破が期待されます。ただ、昨年7月11日高値175.423円を起点とした下降レジスタンスラインが161.60円(執筆時点)付近に控えていることから、さらに上方向を試すにはこのラインの明確な上抜けが必要になってきそうです。このレベルを明確に上抜けできなければ、155.00円に向けて上値が重くなっていくのではないかと、考えています。

また、ポンド/円は徐々に下値を切り上げる動きから、運が良ければ一目均衡表での強い買いシグナルとなる三役好転も期待出来そうなレベルへ近づいています。しかし、昨年末からの下降レジスタンスラインが機能しており、一気に地合いが改善するかどうかは不明です。また、194.58円レベルには200日移動平均線も控えているため、192.00円を抜けたとしても上値が限られる可能性はありそうです。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:155.000-161.500

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:184.000-193.000

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一言コメント

通勤電車で東京駅を通過する際に、旅行バックやキャリーケースを抱えた旅行者が熱海行きの電車を待っている様子を見ると、今週も終わりだなと感じます。

 
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