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ドル円、トランプ砲でドル高進むも156円を前に伸び悩む(NY市場の見通し)2025/1/28#外為ドキッ

 

ドル円、トランプ砲でドル高進むも156円を前に伸び悩む

欧米時間のドル/円予想レンジ:154.600-156.500円

東京市場のドル/円は、155円台後半へ切り返す展開。米政権が、輸入品に一律で2.5%の関税を課し、毎月同じ率で段階的に引き上げる案を検討しているとの報道をきっかけにドル買いが強まりました。その後、トランプ米大統領が外国製の半導体や医薬品に近く関税を発動する方針を示したことから155.97円前後まで一段高となりました。

米国の輸入品に対する一律の関税政策について、トランプ米大統領は「2.5%よりはるかに大きな関税を望んでいる」と発言。米国の関税強化があらためてドル買い材料となっています。一方で前日のディープシークショックはリスク回避の円買いを引き起こしました。今夜もハイテク銘柄を中心に欧米株価指数の軟調が続くか注目しましょう。株価動向次第では、ドル/円は155円台を中心に方向感が出にくい相場展開となりそうです。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、80日線を支持に下げ止まるも10日線が抵抗となり伸び悩んでいます。また、高値と安値を切り下げていることから上値の重さが窺えます。再び155円を割り込むと80日線に向けて下値を探る展開も考えられます。なお、156円台へ持ち直した場合は20日線が位置する156.70円付近が上値抵抗として意識されそうです。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

1/28(火)
22:30☆米12月耐久財受注
23:00 米11月ケース・シラー住宅価格指数
23:00 米11月FHFA住宅価格指数
23:30 チポローネECB専務理事講演
24:00☆米1月消費者信頼感指数
24:00 米1月リッチモンド連銀製造業指数
27:00 米7年債入札(440億ドル)

1/29(水)
08:50 日銀金融政策決定会合議事録(12月18-19日分)
09:30☆豪10-12月期CPI
09:30☆豪12月CPI
※☆は特に注目の材料

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uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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