動画配信期間:公開日から2週間
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
動画の内容 抜粋・まとめ
米トランプ大統領の就任演説と政策の影響
- 就任演説は通常より具体的な政策内容を詳しく言及
- 関税についての具体的な言及が少なかったため、市場は安堵感から株式市場が安定
- アメリカの金利も下落し、トランプトレードの巻き戻しが発生
- 2月1日にメキシコ・カナダへの25%関税を予定(交渉材料として延期の可能性あり)
- メキシコへの関税は比較的早期に実施される可能性が高い
- 米ラストベルト(産業地帯)の保護のため、早期の対応が必要との見方
- 関税導入はアメリカの金利上昇とインフレ率上昇につながる可能性
ソフトバンク社の投資計画と影響
- AI関連で500ビリオンドル規模の投資を発表
- イーロン・マスクはソフトバンクの資金力に疑問を投げかける
- 実際の投資資金源はArmの株式売却が予想される
- ドルとドルの間の取引となるため、為替相場への直接的な影響は限定的だろう
日銀政策決定会合の予想と市場への影響
- 前回(7月)の利上げ時の株・為替市場混乱を教訓に、より慎重な対応を予想
- ハト派的な利上げ(緩やかな金融引き締め)となる可能性が高い
- 次回の利上げまでは十分な時間を置く方針を示唆する見込み
- 市場はすでにハト派的な利上げを織り込み済みで、日経平均も堅調
- 利上げ直後の市場反応は限定的となる可能性
為替相場の今後の展開
- 短期的にはドル円のさらなる上昇も予想される
- 大手投資家のドル円買い控えの動きや、ヘッジ売りの噂も出ている
- 長期的には現在の水準が天井となる可能性が高いと考えている
- 日本の当局者から円安是正を示唆するコメントが出る可能性も
結論と投資への示唆:
日銀のハト派的な利上げにより、一時的な円安・株高の展開が予想される。日経平均は4万円を超える可能性もあるが、これは長期的な投資判断としては慎重に検討すべき水準。大手プレイヤーのヘッジ売りの動きや、当局の円安けん制の可能性を考慮すると、現在の為替水準は投資の好機というよりも、リスク管理を強化すべきタイミングである可能性が高いと考える。
1/9開催の志摩氏セミナー録画内容はこちら
お知らせ:YouTubeでも外為マーケットビューを配信中
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。