ドル円、156円台後半へ上昇…トランプ米大統領、ダボス会議で関税賦課に言及するか
欧米時間のドル/円予想レンジ:155.500-157.400円
東京市場のドル/円は、約1週間ぶりの水準を回復。仲値公示後に156.20円台へ弱含む場面もありました。ただ、その後は日本株高などを背景に円売りに傾くと午後には1月15日以来となる156.76円前後まで上昇しました。
本日25時にトランプ米大統領がダボス会議で演説する予定です。トランプ大統領はこれまでにメキシコ・カナダ・中国に対する関税賦課へ言及していますが、その他の国に対する一律関税については「まだ準備ができていない」としています。市場はトランプ大統領の関税に関する発言に神経質になっているだけに、今夜の演説も聞き逃せません。また、NY市場では米新規失業保険申請件数の発表も予定されています。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、156.50円付近に位置する10日線が上値抵抗となり伸び悩んでいます。ただ、同水準を明確に突破すれば勢いづく可能性があります。その際は20日線を上抜けて157円台の高値を試す展開となるか注目です。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
1/23(木)
19:30 エスクリバ・スペイン中銀総裁講演
20:00☆トルコ中銀政策金利
21:00 シュレーゲル・スイス中銀総裁講演
22:30 カナダ11月小売売上高
22:30☆米新規失業保険申請件数
24:00 ユーロ圏1月消費者信頼感・速報値
25:00☆トランプ大統領講演
26:00 EIA週間原油在庫統計
----- 世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議、~24日)
1/24(金)
08:30☆日本12月消費者物価指数
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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